なつかしい食べ物

石狩漬と海つぼ

誰しもが " なつかしい食べ物 " というものをお持ちかと思います。
いろいろありますよねえ…今は文化的・物理的に消滅してしまったものなどもありますし。食べ物ですから自然が相手、獲れなくなって貴重品に変わり高価なハイソ系食材として君臨しているものなど、まあ千差万別であります。

その中でもボクは『海つぼ』という巻貝が好物なのでありまして、こいつを塩茹でにしたものが一杯の肴にあるとウキウキブギウギトレインなのであります。
清水で暮らしていたコドモのころの記憶は殆どありませんが(4歳くらいまでしか居住していなかったので)、近所の駄菓子屋さんでアルミ鍋て大量に茹でられた『海つぼ』をひとつ…たった1コなんですけどね、コドモの小遣いですから…それをお店のおねーさんにお願いしていただいたことは鮮烈な記憶として残っております。
汁椀に入れられた『海つぼ』はおねーさんが爪楊枝を使ってクリクリと上手にワタまで抜いてくれるのです。軟らかく茹でられたそれはもう至福の美味しさなのでありまして、ガキに喰わせるにはもったいない逸品なのですが、ムカシはそうしたものをフツーに食していたわけですね。
今なら「もっと喰いたい!」と思うのでしょうが、ナゼかそのひとつで満足してはお家に帰る幼児なのでありました。

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石狩漬と海つぼ   MIRANDA AUTO MIRANDA 1.4/50 ( 8-Elements )  SONY α7

北海道釧路に転居してから知った食べ物のひとつに『魚漬け』というものがあります。
地元で漁獲された旬の魚をキャベツ・人参・大根などと共に米麹で自然発酵させながら熟成させた漬物です。使用する魚はハタハタや鮭が多いのですが、中にはカレイやホッケを使った珍味もありました。
静岡に戻ってからもソレが食べたくて母上がセッセと作っては食べさせてくれたものでしたが、高齢となった今ではそうした習慣もなくなってしまいました。ですからこうしてスーパーやデパ地下などで『魚漬け』(この日のものの商品名は白菜を使った「石狩漬」でした)を見つけると100%テを出してしまいますね。ムカシは庶民の食べ物でしたが、テマヒマかかる上に見た目も重視されるようになったせいか、かなり高価なものです。こんなにリッパにしなくてもいいのに…と思いますけれど、時代がそーゆーものを要求しているのかなあ。
たまたまこの二つが揃った晩酌タイム、あぁなつかしい…と云う想いで満たされたのです。




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庭風景  元気なケロ助


先日この駄文日記に登場した新参ケロ助です
元気いっぱい
庭中を縦横無尽に動き回っております
毎日見かける場所が違うので心配になることもあります

 

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庭風景 元気なケロ助   Nikon Ai-S Micro-NIKKOR 4/105  SONY α7

 
 
 
 
 
 


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f:id:artfoods:20081202142609j:plain:leftたかみさま
そうそう、サンドイッチ! ミルフィユ状ですよね、流行りのコトバなら「萌え断」ってやつですか。
そしておっしゃる通り検索結果は別のものばかり、鮭の身肉とイクラの麹漬けみたいなアレですな…。そのうち「石狩漬」の商標権を巡る裁判沙汰になったりして(´▽`*)アハハ

先端のワタがサイコーですよね。
例えるならば蒸しウニ・イカワタ・あん肝…ってところですね、とにかくあのまったりとした旨味は最強でしょう。それがコドモのおやつだったなんて信じられない時代もあったんですねえ。このままタイムワープしたいよ (´▽`*)アハハ
清水では海つぼのことを「つぼっこ」と呼んでいました。
やはり同じ巻貝の「ながらみ」や「シッタカ」と共にオトナからコドモまで楽しんでました。今はすっかり高級珍味になってしまいましてね、それだけに先端までしっかり抜けないと悔しくてさ~ (´▽`*)アハハ