■ ド派手な色彩とはウラハラに
ときどき立ち寄るYショップ(例の製パン大手Yの名を冠したコンビニ…イナカによくあるやつね)はオーナーさんが農家のようで、店先には様々な野菜や果物が並べられていたりもします。
先日も購入したミカンやトマトが安くて美味しかったのですっかり味をしめてしまい、またナニかないかなあ…とシゴト帰りにクルマを停めてしまいました。そして店内の販売台にフシギな作物を見つけたのであります。
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カタチはヤマイモ…いわゆる「手芋」「大和芋」と呼ばれるヤマイモですが、とても大きいし表面がごつごつしていて黒っぽいわけです。お店の老夫婦に訊くとムラサキヤマイモだと仰るわけです。サツマイモにムラサキがあるのは知っておりますが、ヤマイモにもそんなやつがあるのかい!と半信半疑な表情をしてしまったのでしょうね、オーナーのお爺さんは試食をしてみるかい?と言って奥の台所に行ってそのムラサキヤマイモを「とろろ」にして持ってきてくれました。
いや~美味いものですな…と言ってもごくフツーなヤマイモのお味でありますが、そのキョーレツな色からは想像も出来ないノーマルさがギャップ萌えとなるわけですよ。
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帰宅して早速そのムラサキヤマイモをすりおろしてみました。自然薯のような強いネバリはありませんが「手芋」と「長芋」の中間くらいのネバリでしょうか、しっかり固まりつつもダラダラはしていないと云う扱いやすいものです。
初めてなので特別なことはせず、薬味のネギと刻み海苔だけにして " めんつゆ " でいただいてみました。ほお~こいつはイケますなあ、とにかくショッキングピンクに近いド派手な色彩とはウラハラに、和食然としたヤマイモとろろらしい濃密で滑らかな食感と風味です、素直にヨロコビずるずるするわけです。
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後日『ヅケとろろ』にもしてみました。
もちろんめっちゃ美味いわけですが、とにかく毒々しいほどの色彩が圧倒テキな存在感を醸し出しておりますな、参りましたね。お値段も紫色をしているからと云って高いわけでもなく、一般テキなプライス設定であることも有難いものです。
Yショップのお爺さんは大サービスと言って破格なお値段で売ってくれましたけれど、これならフツーに利用してもいいかなあと思います。
ムラサキヤマイモについて少し調べてみますと、原産は東南アジアらしいですね。加熱しても色は鮮やかなままってことですから、いろいろなお料理やお菓子に使えそうです。色はアントシアニンやポリフェノールの豊富さによるもので、健康にもよさそうなヤマイモですな。
生育力が強く成長も早いことから夏の日よけ植物としても向いているようです。プランターなどでの栽培も可能なので、夏の間は「緑のカーテン」、秋になったら収穫して「紫のとろろ」なんて一石二鳥じゃありませんか。本気でジッコーを考えてもよさそうです。
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