地鯵のたたきと地物トマト

やっぱり地物

墓参りを終えて食事、そして向かったのは清水のちょいハイソ系スーパーであります。
鮮度が高く品質の良い商品が数多並ぶそのスーパーは哀愁のイナカ町にはないものでして、こうしてナニかの用で遠出をするときに立ち寄ってみるのを楽しみにしているわけです。
もちろん全国各地の珍しい食べ物も品揃えしてありますが、特に地物のコーナーは産直マーケット並のクオリティーであるところが " ちょいハイソ系 " たる所以でもあります。

地鯵のたたき   YASHICA AUTO YASHINON-DX 1.4/50  SONY α7

この日は地元で漁獲されたピッカピカの鯵がうりゃ~っと並んでおりました。駿河湾奥で獲れる鯵は美味いのよ、単に脂がのってるとか身がしまってコリコリなんてことだけではなくて、旨味が違うんですね。
そりゃお刺身や塩焼だって上等でありますが、この季節ならではの食し方は『鯵のたたき』ってやつでキマリです。お料理屋さんなら三枚に卸した鯵の中骨部分を竹串で弓なり状にして飾ったりするんでしょうけどね、お家でそんなことをする必要もなくただただ実質テキに盛りつけするだけで充分です。

冷し地物トマト   FUJI PHOTO FILM FUJINON 1.8/55(M42)  SONY α7

もうひとつの地物はトマトです。
なんだい…ただのトマトかい。う~ん、そんなこと言わないで下さいよ。近年はフルーツトマトなど高糖度の品種がモテ囃されておりますが、硬直化した既成概念から脱却できないエロおやぢはムカシの味がするトマトを懐かしむように食すわけです。いやいや美味いんです、このちょっとツンとくるような青臭さ、そしてなんとも言えないナチュラルな甘さ…よ~く冷やしてスライスし、塩を軽く振ってかぶりつくとサイコーですね。お若い方々にはなかなか理解しがたいものではあるでしょうけれど、いちど地物のこうしたものを食してごらんなさい、新たな人生が見えてくるってもんです。やっぱり地物です。

鯵のたたきに冷しトマト、そして厚揚げの生姜醤油…夏らしくていい食卓でしょ。こーゆー食事はビールなんぞは早々に切り上げて冷酒をちびりちびりと嗜むのがふさわしい気がします。
そう、今までのように何でもぐびぐびみたいないただき方は似合いませんね。



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庭風景  セミの旅立ち


庭のあちこちにセミの幼虫たちが残した穴が目立つようになってきました
柚子の木なんてもうその抜け殻がいっぱいになってます
先日の朝いつものようにそんな風景を眺めておりますと
センリョウの枝で今しがた殻から抜け出たばかりのクマゼミが旅立ちの準備をしておりました
シャアシャアと暑い夏の音シャワーが間もなくやってきます

 

庭風景 セミの旅立ち   Asahi Opt. SMC Takumar 1.4/50  SONY α7