■ パルミジャーノ・レッジャーノで霜降り
高齢の母上はローストビーフが好物です。出来れば自宅で手作りしたものを食べさせてあげたいキモチはあるのですが、彼女は買い物に出かけた折に既製品のスライス済みローストビーフを見つけると食べたくなってしまうようでありまして、ほぼ定期テキに当家の食卓にそれが登場するわけです。
大手の食肉加工メーカーさん(主に業務用ですが某有名メーカーの下請けもしているようです)の製品ですから品質も安定しておりますしソコソコに美味しいので特に不満はありません。
どちらかと言いますとローストビーフそのもののお味よりもその活用方法に成功のカギがあるようでして、添付のお醤油系ソースでいただくローストビーフ丼カフェランチ風(ボウル状鉢にゴハン・ヤサイ・温泉玉子などを添えてローストビーフをいただくアレです)とかサンドイッチなどパンを利用したお料理が間違いなく美味しいものですね。
ただブナンではありますけれどサラダ仕立てが栄養をバランスよくいただけるものでありまして、当家に於きましては最もよくジッコーされるものです。
決してパサパサなどしているわけではありませんが、安価な輸入ビーフをロースト加工したものだけに霜降り和牛のようなしっとりとした食感や甘みを期待してはいけませんね、赤身肉の持つ旨味をしっかりと味わう方向に専念しましょう。
しかし毎度ソレってのもなんだか芸の無いハナシでして、ここは何とか工夫をしてより美味しくいただける方法はないものか…と、あるじゃありませんか!イタリアンのサラダなんぞでよく登場するあのテです。
そう、パルミジャーノ・レッジャーノを極薄スライスあるいはすりおろしてニクにトッピングするテクニックです。いいぞいいぞ、これは絶対に美味いに決まってるぜ。
おぉ~コレは美味!安価な輸入牛赤身ローストビーフに豊かな風味が加わりまるで高級霜降り牛肉のように変貌を遂げているじゃないか。イタリアンのサラダのようにオリーブオイルと岩塩でいただいても美味いし、お醤油系のソースもよく合う。
そして今回期待を以って準備してあったのは " わさびソース WASAFURU(ワサフル)" って云う調味料です。伊豆の食品メーカーさんが製造販売しているものですが、使い方としてはほとんどタバスコと同じですし、ビンもタバスコサイズです。
つ~んとしたワサビの風味が効いてなかなかにユニークな調味料ですね、ローストビーフにもよく合います。一般的に用いられるレホールよりもニッポン人好みのお味に仕上がる印象ですし、まだまだ用途を研究する余地がありそうです。
キュッと冷やしたスペイン産 CAVA を飲りながらローストビーフの新境地、いいねえ…気に入ったぜ。