塩鮭を焼いて喰ふ

上モノは幅広肉厚

珍しくも何ともない食材ですが、いざ上モノをと思うとそうそうカンタンにテに入るわけでもない「塩鮭」であります。ムカシはたっぷり粗塩でしっかり塩蔵発酵させた " 塩引き鮭 " が主流でしたが、現在は流通や冷凍の技術が発達し、オマケに海外から安価なトラウトサーモン系が輸入されるようになりまして、すっかり脂ノリノリ甘塩ってのが当たり前食材の世の中になってしまいました。
もちろんソレだって美味しいことに違いありませんが、やはり昭和の時代に生まれ育ったエロおやぢといたしましては伝統的な製法によるショッパい鮭が喰いたくなるってものなのですよ。
本場の北海道釧路で育ち、親戚も知床で漁業を営む…なんて環境であればその塩鮭の目利きってものにも長けてくるわけでしてね、例え静岡県内哀愁のイナカ町であってもスルドくその正体を見極めてやるぜ!な~んて自負も少なからず持ちあわせておるわけです、はい。

塩鮭を焼いて喰う   Nikon  EL-NIKKOR 2.8/50  @ SONY α7

その殆どは甘塩トラウト輸入もの、季節テキには国産銀鮭も入荷しますがやはり甘塩…う~ん、昨今のヘルシー志向で辛口はほぼ皆無であります。しかもペラッペラに薄く切ったものばかり…困りましたねえ。ベツに辛口だって調理方法や食べ方でモンダイは解決されると思うのですけれど、売れなきゃ商売人もあがったりなのでシカタありませんな。
ただ稀なことではありますが丹念に売り場をチェックしていると古典テキ塩鮭が発見されることもあり、見つけ次第全量捕獲し冷凍保存するクセを身につけてしまいました。たいてい上モノは幅広肉厚、がつんと焼きあげちみちみと食すのが正しいいただき方なのですねえ、日本酒の肴にはサイコーです。
ショッパいからそんなに一度に食べられないでしょ?って? ええ確かに、でも気に留める必要はありません。食べられるだけ食べたら、あとはヘーキで残します。皮や骨は取り除きほぐしておけば朝ゴハンのお供やおにぎりの具にスパッと使えますので。塩蔵発酵した塩鮭の焼いたものはとっても日持ちするんです。


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睦月の庭風景  柏の枯葉


いつもはツルッツルに柏の枯葉を落としてゆく庭師さん
昨年末はナゼかそのいくつかを残してゆきました
寒風にカサカサと音をたて揺れる枯れた柏の葉
澄んだ青空と対峙する姿もいとをかし…

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睦月の庭風景 柏の枯葉   Asahi Opt. Super-Takumar 1.4/50 (8-Elements)  SONY α7