■ ド真ん中な酒肴
よく視聴するグルメ番組で老舗の精肉店が手作り惣菜として提供する " なかやき " なるものをやっておりました。
" なかやき " ? あぁそうか、手羽中を焼いたものだからナカヤキね…これは一般テキに通用する名称ではなく、そのお店独特の商品名でしょう。常連らしき来店客さんたちも「なかやき20本ね~」などと何のためらいもなくその名を使っておられます。
それにしても美味そうじゃないか、エロおやぢもこいつを肴に一杯飲りてえなぁ…ってことで、シゴト帰りに立ち寄る岐阜県系スーパー某Vで「手羽中ジャンボパック」を購入してくるのですよ。
レシピはごく単純、醤油・味醂・酒・砂糖を合わせたタレをしっかり手羽中にモミモミしては寝かせ、ふたたび掌で優しく撫でまわすようにモミモミしては寝かせ、まるでベッドのテクニックのように…って違う!その話じゃない、元へ。タレを揉み込んでスグに焼くのではなく、何度か返すようにしながら小一時間ほどかけてシミ込ませては焼き始めるのがコツのようです。

コンベクションオーヴンで焼き上げれば、あら~素敵なツヤに包まれた『なかやき』が出来上がります。根深葱をざっくりたっぷり刻んではこのお料理の添え物としましょう。冬のネギは甘くて美味しいからね。
芳ばしく、ちょっとはんなり甘辛で、そして柔らかく瑞々しい身肉の優しいクチ当たり…あぁ天国ですな。ネギのジャッキリとした食感と溌溂とした風味との対比がたまらなく酒の消費量を増長させます。こいつはゴハンのオカズにはなり得ないド真ん中な酒肴ですな。
誰だい?こんなものをエロおやぢに刷り込んでしまったのは。責任をとってお酒をもう一本お願いだよ。