白バイ貝とエシャレット

呑み助の好物

貝がスキです。どの貝も分け隔てなく好むものでありますが、特にアレは…ってヘンな方向に脱線しそうなのでヤメにしておきます。今回は巻貝ですね、島根県産の「白バイ貝」をスーパーで見つけたので即カゴであります。
北海道産の「灯台つぶ」は非常に美味でありますが、日本海で漁獲される「白バイ貝」もまたエクセレントなお味でしてね、若干薄味の塩茹でなどにすると堪らないわけですよ。あ~ " 白バイ " の貝ではなく白い " バイ貝 " ですからね…う~ん、わざわざそんなこと言わなくたって皆さんご存知ですよね、すみません。
で、貝の塩茹でだけじゃ物足りないなあ…ってことで、ナニかもうひと品をウロウロ探しますと「オシャレット」なる商品を見つけました。ええ、エシャレットの商品名ですな。こーゆーおやぢギャグみたいな命名はあまり感心したものではありませんが、まあちょっとメと気を惹くって点に於きまして成功している云えなくもないでしょう。

浜松産エシャレット「オシャレット」

本来のエシャレットはタマネギ属の食用植物でして、主に欧州のほうで栽培され盛んにお料理に使われておりますが、ニッポンではあまりメジャーではありませんね。我が国で夏になると出回るこのエシャレットなるものは本家エシャレットの親戚みたいなものでして、ジツは早採りのラッキョウてのが正体であります。
静岡では浜松が栽培の盛んな地域でありまして、ムカシから輪ゴムで茎と葉を縛っては束ねて売っているものですが、こうして通常よりも大きく育てたひと粒選りのものがこの「オシャレット」なる商品でした。
さてさて酒の肴も揃ったことですしサッサと帰宅して調理に取り掛かろうではありませんか。エロおやぢの場合は " 貝の塩茹で " とは云っても酒・味醂も少々、そしてほんの色づけ程度のお醤油も加えるのを常としております。某料亭で教えていただいたテクニックでやんす。

白バイ貝とエシャレット ときどきローストビーフ   Nippon Kogaku NIKKOR-S Auto 1.4/50  SONY α7

呑み助の好物ばかり並んでしまいました。もちろん「白バイ貝」の身肉を竹串でくりくりしては取り出しあぐあぐと食す快感にはもうシビレてしまいますね。貝そしてクリクリってなんだか…ん~ダメです脱線です公序良俗に反します…元へ。いや~「白バイ貝」めっちゃ美味いですねえ、ぐにぐに噛んでいるとじんわりと海の滋味がシミ出てきて酒が進み過ぎます。

くりくり白バイ貝とエシャレットの味噌かじり

「オシャレット」(エシャレット)も少しだけ高価なだけありまして、香り甘みそしてシャキッとした食感に秀でる素晴らしいものでした。溌溂とした辛味が味噌と融合して舌と胃袋を刺激します。冷酒のオカワリを要求したくなります。
冷しトマトに塩とかキュウリに味噌などが夏の冷たい前菜らしさに溢れておりますけれど、このエシャレットの味噌かじりってのもなかなかに魅力テキかつ奥深い旨味を湛えておりましてね、ときどきこうして食してみたくなるものです。
食卓には欲をかいてローストビーフなんぞも並べてしまいましたけれど「白バイ貝」と「オシャレット」の前には為す術もなく可哀想なことをしてしまいました。あ~因みにローストビーフは " わさび醤油 " で喰うのが好きなエロおやぢであります。
さて、八百屋さんには間もなく落花生が登場するかな…そうそう近年は全国テキにメジャーになりつつある「茹で落花生」ですね。ビールにサイコーなんだよなあ、あぁ早く喰いてえ…って酒の肴の話ばっかりじゃん。







文月の庭風景  フライング百日紅


例年は他所よりもかなり遅れて咲く当家の百日紅でありますが
今年はどうしたことかいくつかの枝でフライングが発生しておりましてね
未だ街路樹の百日紅も咲いていないんだから
そんなに慌てなくたっていいのに

文月の庭風景 フライング百日紅   Arsenal V.I.Lenine MC HELIOS-81N 2/50  SONY α7