■ 春らしい握り寿司
駿河湾の最も奥に位置する静岡市の久能海岸では例年五月ころまでイチゴ狩りを行なっておますが、やはりこの時期ともなりますとそろそろお終いかなあとなります。12月のクリスマスシーズンからお正月に向けて出荷の最盛期だったイチゴも、主にジャムなどの加工品に回されるようになり一年のサイクルに一区切りとなるわけです。
もちろんフツーに選別したものが大方ではありますけれど、こうして大小入り混じったパックも稀にありましてね、非常にお買い得なことこの上ないわけです。もちろん今朝収穫したばかりなので鮮度は抜群、葉には傷みなど皆無で即お買い上げであります。うっふっふ～、こーゆーお買い物ってヤメられないんだよなあ。
でちょいと変わった握り寿司を見つけました。やはり春ですねえ…「菜の花」に「筍」そして「ホタルイカ」、少しだけ気取ったお店で提供されるような旬の味わいが楽しめるのですから。
「菜の花」の凛とした苦み、「筍」の喜びに満ちたエネルギー、「ホタルイカ」が携えてくる海の滋味…あぁドレもこの季節ならではの美味しさではありませんか。
若いころなら「もっと食わせろ～」と叫んでしまったでしょうけれど、ようやく足ることを知るようになれたお粗末クンはそっと静かに箸を置くのです。ご馳走様でした。
■ 弥生の庭風景 庭石の平面構成
収穫もせずテキトーに散らしてあった梔子と
貼り付いた苔
散った梅の花弁
ゆるやかに移行する庭石の平面構成
