鰯の梅干煮

シームレスな旬

鰯の旬は何時?と聞かれ、はて…とよく考えてみれば、漁獲される地域などによってかなり変動があるものです。代表的な種類ですとマイワシ・カタクチイワシ・ウルメイワシの三種類になりますが、地球の温暖化がその原因の一つとされるように以前のような固定された漁獲時期ではなくかなり流動的な要素もあると考えられます。従って三月四月はニッポン各地のイワシ漁をひと休みしていたところを、脂ののったトロイワシみたいなものが漁獲されてくる…いわばシームレスな旬を迎えているわけです。

鰯の梅干煮   Nikon NIKKOR-S・C Auto 1.4/50  SONY α7

先日もトナリ町ハイソ系スーパー某でこのウルメイワシを見つけました。いや~脂ノリノリで美味そうじゃん!なのでありまして、さっそく煮つけにしていただいた次第です。
うっわ~、とろっとろ…もう信じられないくらいの脂が全身に行き渡っております。ちょいと小骨は多いものの上手にホジホジすれば素晴らしい肴となるワケですな。まあ佃煮のようにただ煮ただけではこの美味しさは表現できないのでありまして、ニッポンの伝統食「梅干し」ってやつと共にこのお料理の構成要素に位置付けるわけですよ。皮が破れてしまってボロボロですが、このお料理の性格上シカタありませんな、お許しください。
甘辛い煮汁なのにナゼかさっぱりいただける…そんなマジックは他の料理の出る幕ではありませんね、誰が考えたのかは知る由もありませんが先人のチエとは素晴らしいものです。

萩錦 純米吟醸

相棒は東名高速道路の静岡インターチェンジ近くで明治時代から造り酒屋を営んでおられる「萩錦酒造」さんの製品です。日本酒はただスキなだけというエロおやぢではありますけれど、なにか古典的なお味がする昔ながらのお酒でしてね、純米吟醸らしからぬキレが気に入っております。
本当は駿河湾産のイワシで一献傾けたいところでありましたが、この季節は " 旅のもの " でも仕方ありませんね。それよりも鮮度のいいうちにサッサといただくべきかと。






弥生の庭風景  木瓜の花


昨年末に庭師さんが剪定してくれた木瓜(ボケ)
今年はいつになくたくさん花を咲かせましてね
ちょうど散った梅とバトンタッチであります
庭の草花たちがだんだん活き活き蘇ってきております

弥生の庭風景 木瓜の花   Nikon NIKKOR-S・C Auto 1.4/50  SONY α7