■ 初鰹なのに脂乗り上々
初鰹と云えば五月ごろを思い浮かべますが、実際は三月末くらいから近海で漁獲水揚げされて店頭に並んでおります。まあハシリのころはお高いので少し落ち着いた五月…いわゆる旬ですな…にいつもいただくことにしております。
鰹料理ならば " たたき " が真っ先にエントリーされますけれど、真のカツヲ好きはお刺身で食すと言われますね。確かに " たたき " はカツヲの特性をよく捉えた美味しい食べ方で無二のものですが、ストレートに食すお刺身は鮮度がモノを言う産地ならではのものかも知れません。
あ~ボクですか?ドッチも好きですよ、優劣なんてつけられるハズなんかないですね、夫々に美味しいものですから。
おぉ~美味い。初鰹なのに脂乗り上々…戻り鰹みたいとまでは言わないけれど、かなりファットな風味でありまして素晴らしいじゃありませんか。調べてみると今年は海流の関係や海水温の変化でカツヲたちが肥えている傾向にあるようです。…ってことは戻り鰹になるとカツヲの大トロ?みたいな事態が生ずるのでしょうか。
それはソレとして、御前崎から遠州にかけて稀に漁獲される " もちカツヲ " なるものがあるらしくて、いちど食してみたいものだと何年も前から思ってはいるのですけれど、それだけは現地の料理屋さんでないとお目にかかれないものらしくてペンディングが続いております。まあ何時かは…ってことで楽しみに待つことにします。
相棒はもちろん地酒、富士錦酒造の蔵雫という昨年師走に醸造瓶詰されたお酒です。豊潤でまろやかな風味が特徴で非常に美味しくいただけますが、槽から垂れ落ちた原酒そのままなのでアルコール度数が高めになっております。
ほんの少しだけ加水していただくと風味が一層際立ち含みやすくなりますね、フレッシュで密度の高いカツヲのお味によく馴染んで素晴らしいものになります。
うふふ、戻り鰹のころには今年の新酒で…って先走ってますな、落ち着いて落ち着いて。
★ クリック↓↓↓で応援をお願いします ★