■ 胃袋も自宅療養
ここ何度か調理している煮豚ですが、もう少しモノホンの焼豚に近づけられないものかと工夫してみました。その甲斐あってかなかなかに優秀なお味のものが出来るようになり、早速こうして『ラーメン』の具材として使用してみるわけです。

まあヘンな言い方ではありますが、利用するものはごくフツーのラーメンでいいわけでして、そのお味のベンチマークとしては最適と思われる地元製麺メーカーさんのものを購入してきます。そうね…脚色していないドキュメンタリーみたいなものでしょうか、シンプルかつストレートでノーナレーション。編集をほとんど挟まないノーカット版に近い流れが、味わう者の恣意的感情を排して事実だけを受け止めるのには好都合なひと品であります。

近年のコッテリ系を好む若者にはきっと物足りないと思いますけれど、還暦もとうに過ぎたエロおやぢにはこれ以上もこれ以下もないジャストチューン、スープを啜り「う~む♪」と唸り、麺をズズっと咀嚼しては「おぉ~♪」とニヤけ、合いの手にシナチクやナルトをいただいては「だよね~♪」と呟き、本命の煮豚をクチの中で転がしては「うっひ~♪」と顔面をほころばせる…傍から見ればただのキモいおっさんかも知れませんが、どうせ自宅なんだから誰も視ちゃいねえし…ってことでスキにやっております。

それにしても『ラーメン』ってどうしてしょっちゅうこんな禁断症状に襲われるのでしょうねえ。ただ毎度外食ってのもなかなかにメンドっちいことですし、こうして自宅療養とセルフ治療で済ませることで、より一層の完成度と満足感を得ることになります。
余剰予算はデザートに…ええ皐月ならやっぱり柏餅。