■ 初夏の涼味
雨もあがった朝、庭の紫陽花を見に行きますと昨日まであったはずの花房が見当たりません。ん?ひとつの花房が二色に発色していてとても綺麗だったのになあ…と思い探しますと、葉の陰に隠れて下の方に沈んでおります。
どうやら枝が花房に溜まった雨の重みに耐えきれなくなり、根元から折れてしまったようです。う~ん、なんだかもったいないよね…ってことで、パチンと切り落として花瓶に生けてみました。よしよし、トーシローがテキトーにやったことだけど悪くはないじゃん。
そんな梅雨時の昼めしはつるつるっと涼味を感ずる " ざるうどん " にしました。薬味はお買い得品の青ジソを刻んだものに自慢の自家製梅干し、へへっこいつらがあればアトは何も要らないのよね、乾麺うどんを茹でてダシつゆを作ればオッケー、チャチャっと出来ちゃう初夏の涼味であります。
思い出すのは静岡市内中心部にある蕎麦饂飩の老舗で食した「梅うどん」です。夏季限定の商品で温かいダシつゆに青ジソと梅肉、そして夏が旬の " あをやぎ " が添えられていて、それはもう!もう!もう!ってカンジの一杯です。真夏なのに熱いツユで食すうどんには梅肉と青ジソ、そこに " あをやぎ " が醸す香りと食感、素晴らしいひと品でありました。後継者の不在で廃業してしまったそのお店、返す返すも残念でなりません。
そんなことを思い出す『梅シソうどん』です。食しながらそのお店の思い出を母上と語り合いました。