■ 半島料理のルーツ
辛いものがけっこー好きです。まあ単に辛いと云ってもワサビの辛さ、胡椒の辛さ、唐辛子の辛さ、山椒の辛さなどいろいろあるわけですが、今回はいちばん一般的な「唐辛子」の辛さをフィーチャーしたお料理であります。
その唐辛子もたくさんの種類がありまして、色や香り主体のものからカプサイシンの刺激を極限まで求めるものまで多岐に亘ります。よく言われることはニッポンで主に栽培されている種類よりも、隣国の半島で昔からあるタイプのほうが甘みや香りに富んでおり、お料理にダイレクトに使う香辛料としては比較的使いやすいとされています。確かにキムチにニッポン産唐辛子だけを使った物のお味はかな~りキツくて辛すぎるものとなるようです。
丼ごはんに乗せてあるものは食用植物の葉や根などを、半島産唐辛子その他の香辛料や旨味調味料と共に茹でたり和えたり漬けたりした『ナムル(나물)』と呼ばれるものです。もうあまりに普及しておりますので、みなさんとっくにご存知ですよね。そのままでもオカズになりますし、何かと混ぜて食してもよい便利な食品です。
ニッポンと違いかつては文字もなく(つまり文化の伝承が円滑に行われなかった)貧しかった半島の庶民はこうした干し野菜などを上手に工夫して保存食にし、独自の食文化を築いていった…それが半島料理のルーツなわけです。
いただくときはマゼマゼしてはそれぞれの食材の特徴を均等に振り分けてクチに運びましょう。ニッポン人の好むストレートで素材感のある味わいとはまた別の旨味が生まれますが、混濁したその世界はモノゴトの本質や真実の追求から逃げているようでもあり、半島民族の精神性を象徴しているようにも思えてきますけれども、まあこれはこれで美味しくいただけます。なによりぜ~んぶマゼマゼしちゃってますからね、ズボラなエロおやぢはメンドっちくなくていいのです。あぁ健康テキな食事ですよね…意外なことに焼肉喰いたいとか思ったりはしませんし…。
■ 文月の庭風景 八重咲梔子の蕾
清楚かつ上品な衣装に包まれる八重咲梔子ですが
開花前はこんな風にネジリンボのような外見がユニークなのですよ
メロン味のロリポップ?
いやいや香りはしっかりアダルトですから