■ ごちそうポテサラ
たかがポテサラとナメてはいけない
かなり前に " 究極のポテサラ " なるものを作って食したことがありました。確かにとても美味しくて何度も繰り返し作ったものです。それはスチームしたポテトにオニオンパウダーとガーリックパウダーを加え、極薄スライスのセロリをたっぷり混ぜ込むというものでした。オニオンからは水分は出ませんし、元々含水量の少ないセロリですから、出来上がったポテサラはしっかり硬めで食べ応えもあり、また水っぽくないので密度の高い味わいを愉しむことが出来たものです。
まあソレはソレでいいものでしたが、今回はカンタンに出来てしかも " ご馳走っぽく " 出来上がるという、真に都合の宜しいポテサラなのですな。やはりスチームしたポテトがベースですけれども、そこに加えるのは何と!ベーコン&エッグなんですよ、いや~この発想には参りました。
どうせ崩してマゼマゼしてしまうのでベーコン&エッグが綺麗に仕上がっている必要はありません、フライパンでテキトーにちゃちゃっと焼いたものを、半崩しにしたポテトに混ぜ込み、ガサガサっとミックスすればオッケーってやつですな。うふふ、誰のために考案されたお料理かはもうお判りですね…ってそんなことはないでしょう、料理番組で解説をされていた料理人さんは未だお若い方でしたが、しっかりとした目的を以ってこのポテサラを考案されたようです。たかがポテサラとナメてはいけません。
芳ばしいベーコンの薫り、目玉焼きのあっさりねっとりあっさりねっとりな波状攻撃にもうメロメロでやんす、そこにポテトのまったりとした味わいが絡み付いてもうもうもう!てなもんです、これはご馳走ですねえ。
レタスなどの葉物ヤサイに包んでいただくのもよし、スライスしたパンにサンドするのもナイス、ステーキやハンバーグのガロニ的展開もエクセレント…あ~ハマハマな予感しかありません。
少し前に人参の代わりに柿を使ったポテサラを美味しくいただきましたけれど、それとは全く別のベクトルで攻め込んできますね、そしてここからの応用編もとめどないアイデアを生みだしてくれそうです。
キュッと冷やした白ワインはシマリのある食卓を作ってくれますが、赤ワインやビールそしてウィスキーをお迎えしても何ら恥ずべきことはなさそうです。あ…加熱したものだけで構成されていますので、お弁当のオカズにも使えますね。このお味とボリュームなら単なる " ガサ増やし " と非難されることもないでしょう。