鮪のヅケ山かけとザル蕎麦

鮪のヅケ山かけとザル蕎麦

切り方を変えてみた大和芋

季節を問わないお料理の「鮪の山かけ」ですが、やはり冬季に較べると湿度もだんだん上昇してくるこの時期には、その鮪をヅケにしては山芋と合わせサラっとつるっといただいてみたくなるものです。
晩酌のお供を何にするか決めずに向かったスーパーは、以前はよく利用していたものの現在は石川県白山市に本社を構える某ドラッグストアに身売りしてしまった地元古参スーパーです。もちろん名称も店舗内装もすっかり変わり、なんだか一見のヨソモノのような肩身の狭さを感じつつ、以前は店頭に並んでいたお気に入りである Made in Nagoya の某ウスターソースを探しましたが、やはり仕入れが変わってしまったのでしょうね、一般的な大手メーカーのものしか置いてありませんでした、極めて残念です。手ブラで店を出るのもナニなのであれこれ見てまわりますと、この日はバチ鮪のサクが特価に、そして大和芋も特売されていたわけです。
お~っし、こりゃ都合がいいってもんさ!鮪はヅケにして山かけでいただこうぜ。目当てのソースが無くて落ち込んだキモチは瞬間に消え去り、もうるんるん♪であります。

鮪のヅケ山かけとザル蕎麦   Tokyo Kogaku RE.Auto-Topcor 58mm F1.8  SONY α7

大和芋はいつもおろし金でスリおろすのですが、この日は人参ジュリアンを作るときの穴あきスライサーを使って細い千切り状の大和芋にしてみました。ネバリが出過ぎず、またサクっとした食感や鮪切身への馴染みもよく、最適な選択であったと思います。このカット方法は他の料理への応用も大いに期待できるものですが、まあそのハナシはまた別の機会にすることにしましょうか。
ネットリうっふぅ~ん♪な鮪ヅケがさっぱりしているのにちゃんとコクと旨味を湛えた大和芋の海に泳いでいて、ジツに心地よいお料理になりました。いいねいいねぇ、こいつは日本酒がぴったりの相棒ですよ。

富士正酒造 特別純米 富士正

このところ灘のお酒が多かった当家も、久々に地元・哀愁のイナカ町で醸される優秀な日本酒を準備しました。朝霧高原にある富士正酒造さんという慶応2年(1866年)創業の老舗酒蔵、お気に入りのブランドでもあり「げんこつ」という愉快なネーミングのお酒も大好きなもののひとつです。
このお酒は雑味が少なく中庸なチューニングが施されたもので、冷やから燗まで幅広く楽しめるものです。あぁ旨い酒だなあ…しみじみと味わい、そして合間にザル蕎麦もツツっと手繰る快感…いよいよ夏の入口に差し掛かりましたね。
 
 

 
 
 
 

皐月の庭風景  黄菖蒲から蔓薔薇の季節へ


明け方まで降っていた雨は夜明けと共に上がりましたけれど
庭石に出来た水鏡には最後の一輪となった黄菖蒲が寂しそうに映っていました
ほんとうに今年はたくさん花を開いてくれてありがとう
来年も宜しくお願いしますね

皐月の庭風景 庭石の水鏡に黄菖蒲   Tokyo Kogaku RE.Auto-Topcor 58mm F1.8  SONY α7

 
 


先行していたクリムゾンレーキを追いかけるように
ヘリオスパープルのミニ薔薇も咲き始めました
石垣に枝垂れるように咲く姿は
なかなかに見応えのあるものになります

皐月の庭風景 ヘリオスパープルのミニ薔薇 咲き始め   Tokyo Kogaku RE.Auto-Topcor 58mm F1.8  SONY α7