■ フキと厚揚げの煮物 そしてザル豆腐
春から夏へブリッジ野菜
天候が不安定な日が続く皐月です。大陸からの寒気団が上空を覆ったり、南からの湿った空気が流れ込んだりと、気象予報士さんもタイヘンなことですね。シゴトなどで外出される方々は衣類の準備にも迷うことが多いのでしょうけれど、日々の食事も予定していた料理がその日の気温や天候に合わなかったりして、突如変更となることも多々ありました。
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先日も気温が高くなるとの予報だったので、冷たい飲み物とサンドイッチで…なんてハラづもりをしておりましたが、な~にフタを開けてみれば小寒い陽気で、こりゃ温かな蕎麦にでもしないと…ってことで『かき揚天蕎麦』に急遽変更しました。このテのお料理はそろそろお終いなのでしょうけれど、まさかGWも過ぎたところで登場させるとは思ってもみませんでした。
さて夕食は春から夏にかけてブリッジとなる野菜を料理してみました。そう、初夏も早い時期から市場にでてくるフキですね、こいつは皮を剥いたり若干メンドな下ごしらえが必要なのですが、淡い調味にして炊いてやるとしっかりとした苦みと香りが感じられて、早春の山菜とはまた違ったものが楽しめるわけです。
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あぁいい香りがします…小学生の頃に遠足で行った北海道釧路の野山の香りがしてきて、なんだか懐かしい思い出が蘇ってきます。フキやウドを採ってはよく持ち帰って母上に料理してもらったものです。まあコドモでしたから野草の苦みや匂いはニガテで、ほんのちょっとクチにするだけでしたけどね。
今はふてぶてしくこうして生きながらえているものですから、そんな野草のクセも信じられないくらいに美味いと思えるようになってしまいました。こうした野山の恵みを愉しみながら、グビリと飲る日本酒が堪りませんね。合間にいただくザル豆腐は夏の先取りですが、野草の苦みにキリっと引き締まった舌には、このまったり滑らかな大豆の風味がリセットの手順を教えてくれる優しい教師のようで、そこがまたいいんですよ。
■ 皐月の庭風景 ケロ助とオランダカイウ
黄薔薇の枝にステイするケロ助
ずっとここに居る日もあれば
いつも間にやら隠れて見えない日もあって
ちょっと心配になることもあります
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石塀際のオランダカイウが最盛期となりました
まるで雑談に興ずるおねーさまたちのようですね
花芽がまだまだたくさんありますので
当分はこんな姿が楽しめるでしょう
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