根菜と豆のスープ 

暴飲暴食のアト始末は脂質やエネルギー代謝に関する栄養素をバランスよく摂れる食事にしたいものだが、図らずもそうした都合のよい料理が出来上がってしまうコトもある。 

 玉ねぎ・人参・じゃが芋・キャベツ…スープやシチューの常連は全て揃ってはいるのに、それぞれちょっとずつ足りないのだ。ホントはコンソメスープのキューブだけにして畜肉類は入れない、あるいは最小限にとどめて動物性脂肪をブロックしたかったのだが、このままではボリューム不足は否めない。
ダシ替わりに使ったソーセージはまだ在庫があるが、できればもう加えたくはないあなぁ…と思案に暮れていると、ウ〜ムあるではないか“マメ”ってヤツが。
 ちょうどシーズンなのでアチラコチラから枝豆や落花生の茹でたモノをいただいたりしているうちに、少々どころではなくかなりな在庫過多に陥っていたのだ。ちょっとメンドーではあるが全部サヤから外してスープで煮込んでしまえばカタもつく。
スペイン・ポルトガル語圏内で食されるフェジョアーダやテックスメックス料理のチリコンカンは牛肉などと共に煮込まれた豆がたっぷりのハイカロリーな食事であるが、コレならスープ皿一杯山盛りに食べても450kcal程度…とかなりなヘルシーさ加減なのね〜
 ところで落花生は豆菓子の代表のような存在ではあるが、ジツは「豆類」ではないのである。そして穀類とも違う「種実類」に分類される食品で、必須脂肪酸であるリノール酸オレイン酸を多く含む栄養素のカタマリなのだ。
意外にカリウムやリンの比率が高いので、根菜類と合わせると非常にバランスの良い食事となる。
 相変わらず国内自給率は低いが、輸入モノにはない大型種や食味の改良も施され千葉県八街の製品などは大変人気があるようだ。“半立”などとアヤシい名称の落花生も千葉県の農業試験場で改良育成された種であり、大粒で食味や香りのよい落花生として大マジメに栽培されている。
“半立”の詳細は11月11日の『落花生の日』にでも書いてみようか…