(30)大坂『ミニ鶴納豆』


仙台出身の初代が大阪で昭和の初期に納豆製造を始めたいうこの会社は、納豆を食べる習慣のなかった関西では珍しい存在だっただろう。
「糸引き納豆」というコトバも“納豆といえば甘納豆かボルトのナット”だったと笑い話にしてしまう現三代目にはもはや死語かもしれないが、大阪人好みの味に仕立て上げるのには一方ならぬ苦心があったに違いない。
神戸で手に入れてきた納豆は数種類あるがドレも関東の納豆に比べると香りや味の濃度が淡く、トリマキの食環境の違いを明確に感じさせてくれるものだ。
コレはコレで美味しいものだし、なにより“この味、大阪育ち!”とハッキリ謳っているトコロが面白い。


株式会社エイコー食品
http://www.e-ko.co.jp/