(73) 東京都東村山・保谷納豆『つるの舞』


この会社の納豆はちょうどひと月ほど前に『発芽玄米納豆』と云う商品を食したばかりだ。発芽玄米と大豆のビミョーなコンビネーションが楽しめる納豆であり、またナカナカに工夫に余念のない企業だなぁと印象に残っていた。首都圏の某流通大手の食品売り場でコレを見つけたのは“炭火造り・江戸・東京”という意匠に惹かれてのコトで「おっ!」と思ってテに取ると保谷納豆さんの商品だったという具合だ。
パックを開けるとまるで煮豆と見紛う大粒納豆が現れ、まだ食べてもいないのにその食感が充分に想像できるようないい出来だ。大きさは日本一と言われる“鶴の子大豆”はけっこうな貴重品らしく大切に食してみることにした。
やはりモッチリと柔らかく旨みがそっとやってくるような優しい味の納豆である。伝統テキな小粒納豆のキョーレツさはないがコレはコレで美味いものだ。はんなり風味が好みの関西の方々にとっても意外に馴染むのではないかという“お江戸の納豆”なのである。



株式会社保谷納豆
http://www.hoya-nattou.co.jp/