待っていてくれたよ『むかごご飯』

ちょうど“むかご(零余子)”の最盛期に購入したので4ヶ月も冷蔵庫で待っていてくれたことになる。

秋の季語でもある「零余子飯」が食べたくなって農民市場でテに入れてきたが、すっかり忘却の彼方となりひたすら出番をじっと待つムカゴ君だったのだ。
昨年導入した新型の冷蔵庫は野菜室に巧妙なシカケがしてあり、従来の製品に比べて格段に野菜の鮮度が保たれるので少々のズボラをキメ込んでも泣きを見るコトはない。しかし腐敗しやすい“むかご”が一粒もダメにならずに保存されていたのにはアリガタイを通り越してオドロキの技術なのだなぁと関心してしまった。
そうは言ってもやはり野菜は採りたてがイチバンなのであり、一見ゲンキなように見えてもジツは内部損失が蓄積されて確実に食味は下落しているものなのだ。その証拠に八ヶ岳高原などで買ってきた白菜やレタスなど「コレが同じ野菜なの?」と思えるほど美味しいし、農民市場の野菜も驚異テキな持ちを見せてくれるところなど鮮度は重要なのである。
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むかごご飯は白米と一緒に少々の塩と酒を入れて炊飯するだけのカンタン料理だ。もちろんフツーにコメと炊くだけでも充分に美味しい。
ヤマイモのコドモなのでデンプン質が主体だが、ほんのりとヤマイモの香りもするし独特の食感はモッチリだったりポリポリだったりと様々な楽しみを味わうコトができる。
初めて食したトキはお店のヒトから「バター炒めにすると美味しいよ♪」と言われジッコーしてみた。香ばしさと旨みもたっぷり盛り込まれてビールの肴などにはピッタリの一品となりイッキに“むかご”のファンになってしまったのよ。
今年の秋にはもう一度その方法で食してみようとは思っているが、このゴハンもまた捨て難い存在なのである。




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「むかご」に関する資料


Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%80%E3%81%8B%E3%81%94


食材事典
http://www2.odn.ne.jp/shokuzai/mukago.htm