焼蛤もいいけど忘れないでね『鯵のサンガ焼』@九十九里浜


とにかく焼ハマグリやサザエを思いっきり食べたい…そんな思いを胸に房総半島先端を経由して九十九里浜に向かった。
土日の¥1000高速道路はもっと混雑しているかと想像していたが、早朝に出発したためかいつもと変わらないカンジで半島の先端部には苦もなく到着してしまった。さてココからは海岸沿いの一般道を走って海の眺めを楽しもうではないか。
出発してから二時間余り、ちょっとコーヒーブレイクもしたくなったし、ソレにまだ朝のクスリも飲んでないじゃん…と観賞用の花栽培で有名な千倉の道の駅にメガーヌを停めた。

千倉はそのムカシにイカ釣りに来たコトがあるが深夜に到着して早朝からフネに乗ってイカ釣りをし、昼過ぎにはそそくさと帰ってしまったので街の思い出などと云ったものは何もない。ただ民宿のオバチャンが「なんにもなくって…」と云いつつビールの肴に出してくれたイカの煮付けがメチャメチャ美味かったコトだけが記憶にある。
その千倉には道の駅として“千倉黒潮物産センター「潮風プラザ」”があり、フツーの道の駅とはちょっと違っていて個人業者の寄り合い所帯のような形式になっていた。中にはイケスがあってヒラメやイシダイといった近海魚からサザエやアワビが活で販売されている。
どうせなのだからと土産物などはココで賄ってしまおうと干物や菓子類をいくつか購入したが、場内の一角に“サザエキャッチャー”があり笑ってしまった。一回¥200、一発で捕獲できれば儲けものだが、どー見てもその巧妙な配置を見ると困難が伴いそうだ。5回ダメだったら1ケくれる…とかだったらチャレンジする気も起きるだろうが「ヤメヤメ!」なのである。

プラザの一角には軽食やドリンクを出す「散歩カフェ」というお店があってナカナカに洒落たつくりでメを惹く。ボクはコーヒーが飲みたかったのだが、来店するお客さんのほとんどがソフトクリームを注文している。
“あまおうソフト”と大きなポスターも貼られているが、どうせ大手の食材メーカーが地域限定や期間限定という文字で消費者を釣っては売りさばく戦略なのだろう…と大した期待も抱かずに一つだけお願いした。

トコロが相方がしきりに美味しい美味しいを連発するのでボクもちょっとナメてみた。いや〜ん♪美味しいったらありゃしない!
香料臭さや人工テキな気配は全く感じない、そうソフトクリームというよりは上質なソルベと呼ぶべきだろう。ボクは早速カウンターに走ってかわいいオネーチャンに追加注文をしたのだよ。
少し残念なのはせっかくこのエリアでもイチゴのハウス栽培が盛んで独自のブランドである「ふさのか」などがあるのに、ワザワザ九州の「あまおう」をウリにしなければならないのか…というコトで、日本人の“皆の向いている方向へ”テキ意識を感じてちょっと不快だったのね。



小一時間も過ごしただろうか、そろそろ出発しようとソトに出てみれば駐車場は満杯になっていてやはり休日なのである。ピカピカハーレー軍団もこんな日には必ずと云ってよいほどワンサカ出撃してくるものだが、地元・房総の若者も負けてはいない。
未だに“なめネコ”などと云ったものが生き残っていたのには驚いたし、あっても目にとまらないだろう。しかし特攻関係者にはキチョーなアイテムなのかもしれないし「う〜む、サスガにチバなのだー」とイミもなく唸ってしまった。

鴨川や御宿などを経て九十九里道路を銚子方面に北上する。イマイチなお天気なのでスカッとサワヤカでもないが九十九里の浜にはあちこちにサーファーが押し掛けていて、道路わきのお店もサーフショップやサーファー向けのレストランが多い。
有料道路も間もなく終点に近くなるころ、ようやく“やきはま”の幟旗をメにするようになり「あ〜コレでモクテキが達成できる〜っ!」とホッとしたのも事実だ。
片貝海水浴場のある片貝I.C.がこの道路の終点で、一般道に出んとする信号のスグそばに「焼はまぐり」の看板が見える。ハラも減っていたがその店構えにはナゼかピンと来るものがあったのでメガーヌ君を突っ込んだ。

案の定、店内のテーブルにはガスコンロと焼アミがセットされ、先客がハマグリやエビ・イカといった海鮮の焼ける香りを前にビールなどを飲みかわしているではないか。う〜ん、こんなお店が理想だったのよ…気取らずお気軽に地元の新鮮な海の幸を楽しめる店…カンドーなのである。
早速目的のハマグリを注文したが「ここ数日海が荒れて出漁できない状態だったので、あまりいいものがなくて…」と言いつつお店の方がボウルに入れて持ってきたのは内房産の大粒ハマグリ2ケと外房産中粒ハマグリ5ケが一人前の計7コだ。いや〜上等上等…漁模様がよければどれほどスバラシイ蛤が来るのだろう、しかし初心者にはコレでも相当なご馳走だ。
サザエやその他の貝も喰いまくり…を当初ヨテーしていたが、ハマグリがこれだけ美味しければもうホカは不要だ。ノンアルコールビールでクチを洗いながら九十九里の名物に満足のトキが流れて行く。

このお店は“郷土料理”の食事処と謳っているだけあって焼き物意外にも魅力的な献立が並んでいた。相方と二人きりなのでそう多くを注文出来ないのが残念なのであるが、ココはひとつ『鯵のサンガ焼』を食べようではないかというコトになり合わせて注文した。
新鮮な鯵の切り身に大葉やネギ・生姜・茗荷といった薬味を加えて一緒にたたき、そのまま食すのが「なめろう」、氷水に溶かして冷製味噌スープのようにして飲むのが「氷なます」、アワビやホタテの貝殻に広げて焼いて食すのが「サンガ焼」なのだ。
レモンを搾ってチビチビと食すと鯵の旨みに薬味の爽やかさ、味噌の適度な塩分が加わって何とも美味しい。ビールもいいが、コレは迷わず日本酒だろう。キリっと冷やした日本酒には堪えられない肴であり、九十九里のもう一つの実力をギュウとネジ込まれた思いがする・
うっかり写真を押さえるのを忘れてしまったが相方が注文した「いわしのツミレ汁」も絶品で、小さいコロに母が良く作ってくれたような懐かしくそしてホッとするようなナチュラルな味がいつまでも心に残る料理だった。
もう一つケッサクだったのは“ゴハン・味噌汁・漬物盛合”の三点セットが¥310であったコトだ。アルコール摂取不可のボクが迷わず注文したのは言うまでもない。


郷土料理の店
 焼はまぐり・いわし料理「やなぎや


千葉県山武郡九十九里町片貝海岸
(波のり道路入り口)
TEL=0475-76-6841
木曜定休の通年営業















ムー吉どん
こんにちわ〜っ!
やっぱ福井からだと遠いよ…ほとんど本州中央部縦断ってカンジだし。友人が民宿やってるなんてサイコーじゃん\(o^∀^o)/ でも「あんたダレ?」って言われるコトないよね?(爆)
白バイクには「由美」ってナマエが書いてありました。乗っていたおねーちゃんのメットも白ピンクのカラーコーディネートで(笑)
やっぱり海沿いには美味いものがあるよ…一緒に旅でもしながら楽しんでみたいね。



梅成弟子丸さん
こんにちわ〜っ!
“道の駅とみうら”って舘山道路の最終IC富浦を出てスグじゃん…う〜ん無念ぢゃ〜
dar-herさんの奥さんがソフトクリームフェチみたいで(笑)知ったら行きたがるよ…もう知ってるかなぁ
http://chiborutan.at.webry.info/
なめろう」でビールグビグビ、「サンガ焼」で冷酒グイッグイ…で、二日酔いになったら「氷なます」でゲンキ復活っ!(≧∇≦)b



元ルーさん
こんにちわ〜っ!
真昼間っからこんなバイクで出てくるなよな〜って思いましたけど、もしかしたら徹夜暴走集会の解散後の休憩(爆)かもしれませんね。
そういえばそんな歌がありましたね…調べてみましたよMi-keってゆーんですか。

90年代の匂いがプンプンしてくるような映像ですー
今はこのヒトたちどーしてんでしょうね\(≧▽≦)丿




チャッピ〜さん
おはようございます〜っ!
ハマグリ君のナマ写真を撮らなかったのは究極のミステイクでした。そしていまごろになって「やっぱりサザエやエビも喰いたかったにゃ〜」小さな遠吠えをしております。




元ルーさん
おはようございます〜っ!またちょっと体調がイマイチで…
おクルマは無事にたどり着いて、修理は終えられましたでしょうか。
これからいいシーズンを迎えますから、やっぱりちゃんと動くマイカー(笑)が欲しいですよね〜