厚岸(あっけし)といえば牡蠣の町である。養殖による水揚げ量は広島・岡山などの瀬戸内地区がダントツの一位で次いで宮城・岩手を中心にした東北が来て、北海道全体の水揚げ量は宮城一県だけとってみてもその十分の一程度だ。しかし道内生産量の大半を賄う厚岸は、あの小さな町ひとつでソレだけの養殖事業となっているのは大したものだと思う。
釧路からはクルマで一時間程度の距離なのでよく連れて行ってもらった。小高い丘の上から厚岸湾を望むと海の中にカキ殻だけで出来上がってしまった島が浮かび、その凄まじい生産量を目の当たりにするコトとなる。
古くよりある“氏家バス待合所”では『かきめし』が名物で、折箱には“かきめし”だけがドーンと詰められていて添え物は福神漬のみと云うスタイルはヨソの土地の弁当のようなハデさはないが、いかにも寒波が吹きすさぶ道東の港町らしくその潔さがボクは大好きだ。
千島海流が流れ込むこのエリアはカニ類の漁獲も盛んでタラバも数多く店頭に並んでいる。新たな名物を模索する地元企業にとってはコレを見逃すハズもなく『かきカレー』に次いで『たらばかにカレー』の発売となったようだ。
より発展改良した『流氷カレー』というものもあるらしく、この『たらばかにカレー』に生クリームベースの特製ソースをかけて食すというリッチな製品も評判を呼んでいる。
◆厚岸味覚ターミナル コンキリエ
http://www.conchiglie.net/
◆厚岸町
http://info.town.akkeshi.hokkaido.jp/
◆有限会社 高島食品
北海道厚岸郡厚岸町床潭 54
TEL=0153-52-2010 FAX=0153-52-5611
ツバメが忙しく飛び回る梅雨の空
雲までツバメのようなカタチになっていました
Afternoon, June.11.2009.