白瓜のてっぽう漬

霞ヶ浦でウナギを食したお店で付け合わせに出された漬物である。隣の卓席に座る先客がボリボリというかパリパリと音を立てて食しているのを聞き「ウ〜ム、いったい何を食べてるんだろ…」とフシギに思ってはいたのだが、運ばれてきた鰻重の副菜類を見て納得したのであった。

鉄砲漬はそれまで何度も食したコトはあった。おシゴトで栃木方面へよく行っていたころは“日光のたまり漬”など名物をよく購入しては楽しんでいたからだ。胡瓜の鉄砲漬もなかなかに美味しいが、やはり歯ごたえは白瓜に軍配が上がる。
栃木はタバコの葉の生産が有名だが、この鉄砲漬の芯にする葉唐辛子の生産も盛んで、ソレだけを用いた醤油漬もピリッと辛くてゴハンのお伴にはたまらなく美味しいのである。お茶漬にしたり混ぜ込んでオニギリにしたりとずいぶん応用範囲も広い。
そんなコトを思い出しながら鰻の蒲焼を楽しんでは、帰り際に土産に購入した“白瓜のてっぽう漬”は関東のお味なのか、たまり醤油に漬け込んであるワリには意外に塩っ辛さも少なく、酒の肴にもジツに好適な一品なのである。








AM, June 25. 2009. @MyGarden