(146) S&B 『絶賛すぐでき!!欧風カレー』

たまには市販のルウでいいからカレーを作って食してみたいと先日ふと思ったのだが、スーパーではレトルトカレーのコーナーを必ず見に行くクセがシミ込んでいるので、こんなモノを見つけてはつい購入してしまった。

お手軽に作ろうと思えば肉や野菜を鍋に放り込んで固形ルウを溶かせば出来あがってしまうカレー。ソコに野菜をスリおろしたりソフリットにしたりといったひと手間を加えるとレストラン並に美味しいカレーが出来上がるのは解ってはいる。しかしコレがなかなかにメンドーというか億劫と云うべきかテマヒマがかかるのである。
そんなストレスを解消してくれる製品がエスビー食品さんから販売されていた。素材の下ごしらえや煮込み工程を省ける上にカレーの味の要となる希少なスパイスやエッセンスを盛り込んだレトルト製品なのである。
丁度一般テキなルウとレトルト製品の中間だが、野菜類が固形分として含まれているのはレトルトならではのワザで、最新の技術と発想から生まれた正に今までにない調理補助食材と言える。


欧風、キーマ、グリーン、ベーコン&キャベツの4種類があり少し迷ったものの、初めての使用なのでブナンかつスタンダードな欧風を選択してその実力を測ってみようではないか、とメーカー指定通りにビーフの薄切りを併せて購入する。
ハコの裏には基本テキな調理方法が図解されていて、簡単に言うと「鍋でビーフを炒めてレトルトパックを開け入れるだけ」というズボラ製造が堂々と実行できるワケなのね。いや〜コレでレストラン並などというお味が出来上がってしまうなら完全に反則ワザである。
ボクもとりあえずその通りにやってみよーかなと一瞬思ったが、まぁいくらなんでも芸がなさ過ぎなのでタマネギの細切りだけを加えて肉を炒めてみた。炒めながら「ココにすき焼きの割り下を入れてしまえばメチャ美味そうじゃん♪」とついつい浮気をしたくなってしまったが、イケないのよ今日は手造りカレーなんだから。

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本当にあっけなく出来あがってしまった欧風ビーフカレーは、驚くほど美味なものであった。メーカーの表示では“中辛”となっているのに辛いと云う感覚がほとんどない甘口系かなという部分を除き、不満は一切感じない。
かなり熟練した料理人のいるレストランの味がそのままワープしてきたような完成度には脱帽なのである。インスタント食品特有のミョ〜な匂いもなく、ネタのハコさえ見せなければ「オレが全部作ったんだぜ!」とエラソーに威張れるQuick&Easyな欧風カレーだ。カレー料理のベースとして拡張応用も可能で「コイツは使えるよ!」な優秀製品なのであった。




エスビー食品株式会社
http://www.sbfoods.co.jp/






Sora

5:30AM, August 08. 2009.