浪花楢庵『わらじあげ』

う〜様のブログでコレを知ったのは5月のことだった。もちろん静岡などで販売されているハズもなく「食べてみたいけどムリだよな…」と諦めていたのだ。

ところが先日CO-OPの宅配カタログを見ていると“新登場”の商品として掲載されているではないか。焼いたモノと揚げたモノの二種類があるハズだがコープの扱いは“わらじあげ”のみだ。残念だけど仕方がない、わらじサイズのアゴ天をお試し出来るだけでも上等なのよ…
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到着して開封してみると少々拍子ヌケしてしまった。“わらじ”というコトバからもっと大きなサイズを想像していたのだが、長さは小学生サイズで17〜8cmといったところか。今どきのコドモならもっと大きなワラジが必要だろう。もっとも昔のニッポン人は平均身長が150cm程度であったと聞くから、ワラジの寸法もこんなものかも知れない。
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関西は小魚のスリ身を平たく揚げたものに美味しい製品がたくさんあって宇和島のジャコ天はその代表格だ。淡路島のSAで購入してきたソレなどはフツーに売っているジャコ天の数倍の価格だったが非常に美味しく、もうホカの製品は買う気がしなくなるほど印象に残っている。
コレも同種の製品なので評価のハードルは非常に高いが『第58回全国水産加工たべもの展』で水産庁長官賞を獲得したのは“わらじやき”の方であり、期待と不安が入り混じった夕食支度タイムなのだ。しかも瀬戸内の企業ではなく浪花大阪のメーカーというところも興味深いではないか。
オーヴンで軽くあぶってみると冷蔵庫から出したてのものよりふわりとなり、揚げた表面も一層の香ばしさが増す。プリプリとした身に歯ごたえのある皮が酒の肴のみならずゴハンのオカズにもイケる美味さだ。
刻みネギとおろし生姜の薬味でいただく“わらじあげ”にヨロコビがじんわりと湧きあがり「ナニも宇和島じゃなくたっていいじゃん、大阪もなかなかヤルなぁ」とついつい酒を飲り過ぎてしまうヨルなのであった。




株式会社 大市珍味(ダイイチチンミ)
大阪市東住吉区照ヶ丘矢田2-20-9
TEL=06-6797-1881









夕方の富士山
すりガラスのトップライトみたい

2009.08.09. 18:04 @Mannohara, Fujinomiya-City

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