既製品のツユだけど『冷しカレー南蛮蕎麦』

スーパーの棚にコレを見つけたのは未だテレビCMが始まる前で「なんかピンと来るものがあるぜ!」とお試し購入したのだ。
ストレートタイプの500mlのボトルなので2人前というところか、そう安いものでもないがヘタにトーシローが作るよりは遥かに美味しいし、よくありがちな“既製品臭さ”みたいなものも皆無である。

ネギ入りの蕎麦やうどんを始めとした料理に“南蛮”を語るワケには諸説あるが、大阪の難波がネギの一大産地であったコトから“難波ん”の名を冠したものが訛り、あるいは誤用によって南蛮と変化していったという仮説が有力である。
元々は「オレらが一番エライんだもんね!」と思っている漢民族が異民族を侮辱して呼んだ“南蛮”というコトバが、輸出されてトキを経るに従いその意味が薄れ違う形で用いられるようになったようだ。想像でしかないが、その昔おバカな料理人がちょっとインパクトのあるフレーズを使ってアソビ半分な名称を考案してはウケ狙いの料理を提供していたのでは…とも考えられなくもない。
近頃の若者達が「全然美味しぃ〜♪」などと明らかな日本語の誤りをヘーキで使う風潮も、ジツは「全然…」と言いかけダメと見せておきながら「美味しいっ!」と発言する意外性の面白さを最初は狙ってやったコトが全然=トテモのようなアホバカ言葉に変化してしまったのは嘆かわしいことなのだ。
もっとも三世代もアトになれば言葉の意味などすっかり変化してしまい本来持っていた意味などは忘却の彼方となっている例は限りなくあるわけで、この“南蛮”もその一つなのである。ムカシのヒトから見れば「う〜ん、この鴨南蛮美味しいね♪」などとホザいている我々も単なるアホバカでしかないのだろうなぁ…


ヤマサ醤油株式会社 冷しカレーうどん専科
http://www.yamasa.com/item/home/details/5gtkfd000000d6hf.html









今朝の富士山
昨夜からの雨は上がりましたが、予報ではまた崩れていくそうです

2009.05.29. 07:34 @Mannohara, Fujinomiya-City