今度は炭火焼『鰹のタタキ』

このところニクっぽいモノが続いていたので刺身が食べたくて仕方がなかった。こんなトキのために冷凍庫には鰹のタタキが用意されているのだ。

フツーのお造りも悪くないが、たっぷり薬味を添えたカツオのタタキが暑い夏に涼を呼び込んでくれる肴として申し分ない。
藁で表面を炙った鰹を食した前回は4月で、まだ体調がよくない時期だったのでノンアルコールビールでお茶を濁していた。早いものでアレから4ヶ月も経ってしまったのだなぁ、もちろん昨晩はビールや冷酒も準備して炭火焼鰹タタキの美味さをとっくりと楽しませていただいたのよ。
薬味は青葱・大蒜・生姜・茗荷・大葉の5種類で、このうちドレひとつ欠けても物足りないモノとなってしまうので食材集めもシンケンなのだ。もう少し前だったら庭の香りの強い茗荷があったのにソレは先日食べ尽くしてしまったので市販の栽培モノで妥協しなければならなかった。大葉は自家菜園の青ジソだがコイツはモソモソと硬い上に香りもイマイチで、なかなか上手く行かないものである。
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キャストの出来はデコボコがあるもののとりあえず全員揃ったのでひと安心だ。ポン酢醤油は例によって全体にかけてしまわず、カツヲと薬味を小皿に取っては個別に調味して食すのである。

たっぷりの薬味をタタキで巻き包むようにしてクチに運ぶと、しばしコトバも出ないくらいにシアワセな時間が訪れる。もっちりとした鰹の身肉の香りと旨みに5つの和ハーブが順番に個性テキなパントマイムを仕掛けてゆく。
それぞれの食感や香りの違いが決して一体にならずに独立したパフォーマンスなのだが、あまりにも繋がりが滑らかな為に見ている者は気づかずに過ぎ去っていってしまうようだ。
歓喜の拍手に酔いしれる食卓では、いつの間にかカラになってしまっていた徳利が次の幕を待っている。







今朝の空と富士山
三日連続カスミの朝です…




2009. 05:51 @Mannohara, Fujinomiya-City