(158) 北海道むかわ『ほっきカレー』

北海道では“ほっき貝”を具にして食すカレーが評判らしい。住んでいた頃にはそんなハナシは聞いたコトもなかったので最近編み出されたワザだろう。


札幌の友人たちが「美味い美味い」と騒ぐので一度は試してみたいとは思っていたが、このところレトルトカレーばかり食しているのでわざわざ「ほっき貝を買ってきてカレーに入れてみよう」などと云うキモチにはなれないのであった。
そんなボクの窮状を察してくれたのか札幌のは神戸でのサミットに手土産としてレトルトの“ほっきカレー”を持参してくれた。いやぁ〜アリガタイではないか。
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一般テキには北寄貝(ホッキガイ)だが正式な学名はバカガイ科の“ウバガイ”である。
以前は知名度も低く北海道でしか食す習慣がなかったものが今や寿司ネタとしても超人気の全国区に躍り出ている。国内漁獲量が追い付かないのかカナダあたりからも輸入されているようだ。冷たい海流のエリアにしか生息出来ない種類の貝で比較的浅い砂底が主な活動域、漁獲高日本一である苫小牧市のイメージマスコット貝でもある。


そのせいか釧路の大楽毛(オタノシケ)海岸には台風などで海が荒れた翌朝にはよく大量に打ち揚げられていて、早起きしては父と一緒に拾いに行った記憶がある。ずいぶんなゼイタクをしていたものだ…と懐かしいキモチになるのね。
肉厚でモチっとした食感と甘くて旨味の強い貝はカレーのスパイスに一歩もヒケを取らない。ただしレトルトにしてしまうと海鮮独特のクセが目立ってくるので、できれば新鮮なモノをサッとカレーソースで煮込んで…という食べ方が一番だろう。
そんなグルメな料理のキッカケを与えてくれるカレーでもある。




株式会社カネダイ大野商店
http://kanedaioono.com/


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