サヨリの干物と'09富良野VINTAGE

都合のよいコトもあるものだ、それぞれ別の友人から魚の干物と地域限定ビールが「一緒にヤッテくれ〜」と言わんばかりにボクの手許に届いた。


サヨリはトガった口先が下あごの方が長くサンマとカオだけはよく似ている。正直に言うと若いコロは親戚みたいなもんだろーと思っていたが、食してみれば全くベツの魚だというコトが判る。
魚体もサンマが銀色に輝くナイフのようであるのに対し、サヨリは透明感のあるハーフミラーみたいなカンジだ。食味はもっと違っていて、脂が乗って濃厚な味わいに変化してゆくサンマと、あくまで淡白かつ上品に澄ましているサヨリは対象テキな存在である。同じ“ダツ目”の魚種なのでルーツは近いのかもしれないが、生息域とその食性の違いでこんなに違う道を歩んでしまったワケだ。
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初めてそのサヨリの干物というものをいただいた。今までは刺身や寿司ネタでしか食したコトがなかったし、クリアで涼しげな見た目とはんなりとした味が大好きな魚でもあったが、さて干物とは…
考えてもみればカマスなども干物にするととても美味しいのでサヨリもさぞかし美味いに違いない。ただし魚体は小さいので干物にすると薄っぺらになってしまい焼き過ぎ厳禁の珍味なのである。
塩干とみりん干の二種類、どちらもスバラシい肴だ。いい塩梅の塩加減が噛みしめているとジンワリ溢れ出す海の滋味をアシストし上質な干物の代表たるべく塩干と、ほんのり甘い味醂干しはまたちょっとイタズラっぽいベツの側面を見せてくれて楽しい。
もちろんベストマッチは日本酒なのだろうが、昨晩は特別な酒があったのね。そう、数量が限定されているだけでなく販売地域も北海道だけというサッポロクラシック『'09富良野VINTAGE』、ただでさえ美味いこのビールは富良野産ホップを生のまま使用するというヒジョーに贅沢な作りをすることによって高貴な香りと苦みが生き生きと、そして時を超えてゆっくり漂ってくるような美味しさがある。
どちらも異常に高価な食品ではないが、本当の意味での豊かさを味わわせていただいた昨晩だ。友人たちに感謝したい。




株式会社出野水産
http://www.anago-chikuwa.co.jp/


サッポロビール株式会社
http://www.sapporobeer.jp/




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今朝の富士山
気温11℃、暖かめだけに薄〜くカスミがかかっています


6:22AM, November 07. 2009. @Fujinomiya-City