もうじき師走『鴨南蛮せいろ蕎麦』

まだまだ先のハナシ…と思っていた師走はもう目の前にやってきてしまった。もうこうなるとアトは瞬く間に年が明けてしまうのだろう。
そしてそんな忙しい時期になるとナゼか食べたくなってしまう鴨せいろを去年は食べ逃していた。


今年は絶対に食べに行くぞとヒソカに決心していたところ、正にカモネギ状態でやってきたイタダキ物は鴨ロースの鍋セットだった。しかし悲しいコトにどう見ても二人前で、知能の発達が身体の成長に全く追いついていない中二剣道部員なら一人でペロリと平らげてしまうほどの量しかない。
せっかくの鴨鍋なら近所の肉屋で鴨ロースを買い足してジッコーすればよいものを、今だに牛豚鶏の食べワケ判断が出来ない大食いお嬢ちゃまのために高価なニクを奢るのもナニだなぁとベツの戦略を練るコトにした。
おぉそうだ!なんだかバタバタと忙しくて(もしかしたら今年も鴨せいろを蕎麦屋に食べに行けないカモ…)などとフッと思ってしまったので、ソレならジブンで作って食せばいーじゃん♪となった次第なのである。都合の良いコトに鍋セットならではの“鴨つみれ”も入っていて、以前に確か神戸の友人たちが食していた鴨セイロのダシつゆの中にも入っていたよな〜ボクもそーしちゃうもんね!と支度を始めるのである。


蕎麦のかけつゆを作り鴨ロースと鴨つみれを入れ、沸騰させないように静かにコトリと煮てやる。じわりと脂が滲みでてきてジツによい香りが漂って来るのだ。
その間に根深葱をブツ切りにして表面を焼いておく。コレが入っていないと“鴨南蛮”と呼んではならない必需品だ。ダシつゆには鴨の旨味がたっぷり出てくるのであまりヨケーなワザを使う必要はない。ただし粉山椒あるいは七味唐辛子は必須だし、柚子皮の糸切はワイルドに暴れてしまう鴨肉をそっと鎮める役割を果たしてくれるので、できれば準備しておきたい。
蕎麦屋ではないので麺は乾麺だが鴨ダシの圧倒テキな力量でそんな欠点はドコカにスッ飛んでしまっている。サイコーに美味い!
合間に板ワサなどつまんでは気取ってみるものの、やはり蕎麦を「もう一枚くれ」と抑制が効かなくなってしまった。



☆ 当家にやって来た鴨はネギを背負ってませんでしたが… 応援して下さいね





今朝の富士山



6:46AM, November 21. 2009. @Fujinomiya-City