イングリッシュマフィンの『タルタルソース焼』

イングリッシュマフィンはスキなパンのひとつだ。側面をフォークで突き刺して割れ目をつけ引き剥がすと粗い断面が出来上がり、そのままオーヴントースターで焼目をつけてやると、チクチクと痛いくらいにカリリとなりソコにバターを塗って食す愉悦…あぁなんてシアワセ♪
初めて経験したのは大学生だったころ、某大手ハンバーガーチェーンでの朝食だった。(なんだよいったいマフィンって…)とイナカ者だったボクは、保守テキ県民性の静岡にようやく出店したその店のメニューボードを見て興味ワキワキなのであった。フツーのハンバーガーバンズとは違いミョ〜に白っぽいのも気になるではないか。
ほどなくして提供されたソレにはソテーしたベーコンや目玉焼きが挟んであってジツに美味かった。マフィンとやらも素朴な味わいにもっちり感もあって気に入った。


それから間もなく静岡市内のスーパーにも大手パンメーカー製のイングリッシュマフィンが並ぶようになり、しょーもない学生下宿の一室でよく食べたものだった。あの頃は純真だった… またかよ、違うってば!既に汚れ始めていたじゃないか。そしてその頃はボンビーだったので挟むモノと云えば近所の公民館の朝市で購入してくるキュウリくらいだったが、それでもバイト先から失敬してきた業務用バターを塗って食せば幸福な時間は得られた。
先日スーパーでそんなイングリッシュマフィンを見つけては久しぶりに食べたくなってついカゴに入れてしまった。いざ食べようとテに取ると、現在の製品にはサイドにスリットが予め浅く入れられていてフォークなど使わずともあのザラザラ断面がカンタンに出来るのには感心した。
ただねえ、そうしてジブンの手先を使わなくなると、どんどん人間って退化してゆく気がするのよ。オカゲでただ焼いてバターだけで食す気になれなくてこんなイタズラをしてしまった。いや、とても美味しかったけど…なんだか違う気もするのね。



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May 22. 2011. @PerryRoad, Shimoda-City