言われなくても『トンボ鮪のヅケ』

「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はマグロ記念日 


…ん?なんか少し違う気がしますね、まぁいっか。それにマグロの日ってのは10月10日だし、昨日だって本当はホッケの開きに大根おろしを添えて食べたんだからさ。

そう、コレはちょっと前のハナシなのよ…いつものスーパーでいつものように廉売商品を購入するという言ってみれば面白くもなんともない日常、そこでふとメにした100g¥98のトンボ鮪ハラモサクがボクの人生を一変させた!な〜んてね、あるワケないでしょ、そんなこと。
まあ特に一変なんてしなくていーですから、こいつをヅケにして一杯の肴にするというささやかなヨロコビがあればボクはいいんです。てなコトですかさずカゴに入れて家路を急ぐエロおやぢなのである。
トンボ鮪って地方名らしいですね、一般テキには「びんながマグロ」。びんを漢字にすると「鬢」つまり耳の上にある左右の頭髪のことなんですな。このマグロは胸ビレがとても発達していて長い「びん」のように見えるから「びん長(なが)マグロ」、ヒレを広げればトンボのような姿なので漁師はトンボと呼び、水揚げのある港町ではそれが愛称となって親しまれている…という寸法だ。

従ってコレをビンチョウ鮪などと呼ぶのは大いなる間違いなのであって、お勉強が足りないことがバレバレになるのよ、炭じゃないんですからね。困ったことに近年は大手流通某Aなどがその間違い名称を堂々と印刷して商品に貼ってあったり広告に掲載したりするものだから、なにも知らない消費者はソレがフツーだと思い込んでしまうのである。要はバカがバカに輪をかけるのである。トンボもジブンの名前を間違って呼ばれてイヤじゃないのか、恥ずかしいだろキミ。由緒あるナマエのキミがそんな小バカにされたような呼ばれ方をしているのに何も出来ないボクは慙愧に堪えないのよ。キミはもっとイバってもいいのではないか、スーパーの廉売コーナーでヘラヘラとしている場合ではないのではないか、このままではアタシだめ…いやん、ばかばか〜ん…なのである。
な〜んて、たかが鮪のヅケでクサい芝居脚本を見せつけられてはたまったものではない。平常心でトロリと楽しむ『トンボ鮪のヅケ』でありたい、そして冷酒が美味いったらありゃしない♪と溺れていたいのよ。






ポチッとクリックで応援をお願いします


東北地方太平洋沖地震義援金
あなたが今スグできること…
http://volunteer.yahoo.co.jp/disaster/list/0047.html





梅雨もいよいよ終盤ですね
富士山もすっかり夏バージョンに衣替えしてますが
なかなかスッキリとは見えない日が続いています
そんなワケで五月初旬から六月中旬ごろまでの姿を