(215)島根県隠岐島『およぎ牛極上カレー』

西日本の肉食が牛肉文化であるのは黒潮に乗って南の国々から渡ってきた人々と、大陸から渡来した人々がこの列島に辿りつく最初の場所だからなのだろうか。そして古来から神々が降臨するという歴史の深い島根県も育牛のとても盛んな地域なのである。

石見和牛、島根和牛、大和牛、出雲牛…ちょっと調べてみただけでカンタンに八種類も見つかった。実際はもっとたくさんあるかも知れない。全て黒毛和牛の原種あるいは改良種であって伝統にウラ打ちされたその技術力の高さを感じる。
この隠岐島の“およぎ牛”というのはそーゆーブランドなのではなくて「潮凪牛(しおなぎぎゅう)」という潮風のあたる牧草を与えて肥育させた極めて良質な黒毛和牛らしい。
この牛が牧草地にいるより海水浴がスキというワケではなく、新鮮で豊富な牧草を与えるために島から島へ海を泳いで渡らせるという横着な方法が見た目に面白可笑しいのでその名がついたのだと云う。いや横着というのはウソだ、牛クンの運動不足解消や皮膚についた寄生虫の除去といった目的もあるだろうし、体温の上昇によって肉質が劣化するのを防止する効果も狙っているかも知れない。
いずれにしろ真っ黒い牛クンが必死に海を泳ぐ姿はなかなかに微笑ましくユーモラスである。何でそんなコト知ってるんだよ、オマエは見たことあるのか?という疑念には「いえ、島根県には観光はおろかシゴトでも行った経験は一度もございませんが、今はYou-Tubeというとってもベンリなメディアサイトがありましてね、ソレで検索したら出てきましてね、ええそこで見たんですよ」とお答えしておこう。
以前に島根県三瓶山麓『三瓶牛カレー』というレトルトカレーを食す機会がありソレは和牛らしい香りと旨味に満ちていて非常に美味しかったが、今回のこのカレーもたいへんよくデキた製品だった。ルウはバターを効かせた欧風というよりはトマトベースのハヤシに近く見た目よりサッパリしている。潮凪牛そのものの美味しさがダイレクトに伝わってくるような仕上がりで、ゴハンと一緒にカレーライスとして食す…というスタイルに強くコダワらなくてもよさそうなカンジだ。


一文字家
http://www.ichimonjiya.jp/


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今朝の富士山
ちょっと水平がでてませんでしたね…