キホンの『ペペロンチーノ』は“大雪清流物語・写真の町”から

久しぶりにキホンのペペロンチーノを作ってみた。
あまりに単純すぎるのでつい疎かにしがちだが、本気で美味しいと思えるものを作るにはけっこー神経を払う。

いーかげんに作ってもソコソコ美味しいが、ニンニクやトウガラシのデキなどなかなかに影響が出てしまうものなのであって、食材の品質とソレを料理するヒトの想いと技術がモロに出てしまう怖い料理でもある。むろんパスタそのものが大きなファクタとなっているのは言うまでもない。

表面が粗い処理のD社がスキとかB社のツルッとしたノドごしがいい…などパスタにはそれぞれ好みがあるのでココでは言及しないし、ソースの種類によってベストな組み合わせがあるので一概にドレが最高とは断定できないのよ。ちなみにボクが常用しているのは宅配食材業者がイタリアから直輸入しているオリジナルブランド(OEM)の製品で、まあ特に美味いワケでもないが価格と食味のバランスがよくて不満は少ないからなのね。

さてアッシェしたニンニクをオリーブオイルで加熱し香りを引き出したところで赤トウガラシを一本…ちょっと物足りなく思うのでジツは輪切りも少々加えてはいるが…茹であがったパスタを間髪入れずに投入してタタッと和えるようにソテーすれば出来上がってしまうこの料理は、レシピ通りに作ると本当に情けないというかつまらない見た目にしかならないのであって、ハッタリを主な攻撃手段にしているエロおやぢとしてはナニかひとつテを加えてやりたくなるのである。
ひとつと言ったが実際は二つなのよ、ガーリックの小さな角切りを香ばしく揚げたものとパセリのコンカッセ。前者は食感と香りをプラスし、後者はトウガラシの赤と補色関係にあるので印象テキなヴィジュアルに落ち着いてくれるのだな、これだけでリッパなひと皿に見えてくるからフシギだ。もちろん食べても美味いに決まっている。

ニッポンでは一般的にパセリと云えばこのチリチリ葉先のものが主流だが、本家イタリアではイタリアンパセリと呼ばれる葉の拡がったタイプである。当家に於いてはネコ額の家庭菜園でヒヨワに育っているが冬のこの時期はスーパーで購入してくるしか手立てはない。
しかしちょっと高いのよね…ってコトでフツーのパセリで代用だ。年末に近所のスーパーで売っていたものは、なんと北海道産。へえ〜パセリも北海道でねえ…大雪山の雪解け水で育ったというパセリはJAひがしかわの農産物で、近年流行の“生産者の顔が見える”シールが貼付されていた。
ふ〜ん東川町って知らなかったけど、旭山動物園やラーメンで有名な旭川市に隣接した町なんだ。“写真の町”ってアピールしてるのね…いいじゃない、ちょっと行ってみたい気がするなあ…とペペロンチーノを食しながら冬の北国へ想いを馳せるアフタヌーン


東川町(北海道上川郡東川町)
http://www.town.higashikawa.hokkaido.jp/




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日没前、電線にムクドリの群れ…


寒空に
手を擦り待ちし
交差点



4:13PM, January 05. 2012. @Fujinomiya-City