長谷川等伯「松林図屏風」と大納言の菓子

「コレって前に食べたことあったよなあ…」
と思いつつその菓子処の住所を見ると記憶とは違うのであった。そう、以前に食したのは東京にあるお菓子屋さんの製品で『あずきグラッセ薄露』、そしてコレは石川県七尾市の老舗菓子店のものだが外見は酷似している。

ドッチがコピー商品だとか騒ぎたてるつもりはない。ただ似たような商品なのでお味がどう違うのか比べてみたくなったし、だいいち小豆菓子がスキなのでとにかく喰いたいではないか。宅配食材カタログをニラみつけながら早速ネット注文するエロおやぢである。
到着した商品のハコは美しい外装が施されていた。ちりめんのような細かいシワがある和紙風な包みはクリーム・ブラウン・モスグリーンといったシブい色調が基本になっていて、この商品が単純にお楽しみのジブン用だけでなく贈答用としても考慮されていることが解る。
おぉなんだか有難いお菓子ねえ、ちょっとゼイタクなんでないかい?と訝しむ向きもあるだろうがどうかご心配なく、ボンビなボクが購入する食べ物である、野口君からオツリがちゃんといただける価格なのよ。
包みを開き菓子を取り出しひとつクチに含んでみる。いや〜ジツに上品なお味ですな、大粒の大納言が色ツヤよく炊き寒天に包んだものをピュアな砂糖でクリスタルのように表面を四角く固めてあるのね、カリっサクって云うのかなパリっと割るように噛むといい香りの大納言小豆がその弾力を舌の上に拡げ始め、そしてまったりとした食感と旨味に変化してゆくのが素晴らしい。
あぁ緑茶によく合うよ…とふと包み紙にメを落とせば、またしてもどこかで観たことがあるような墨絵がアレンジされて描かれているではないか。
う〜む、コレはもしかして長谷川等伯「松林図屏風」の一部か…と添えられているリーフレットを改めてよく読むとまさにその通りなのである。


長谷川等伯「松林図屏風」 国宝・東京国立博物館

そうか安土桃山時代に活躍した絵師・長谷川等伯はこの能登七尾の出身だったのね、しかしお菓子屋さんも上手くそのイメージを捕まえてお菓子に応用したものだ。
深い霧が立ちこめる海岸に濃淡を浮き上がらせる松林…日本海の気候の厳しさまでもが伝わってくるようで、なかなかに奥深い命名と意匠でもある。


御菓子処「花月
http://www.kagetu.jp/
石川県七尾市一本杉町45
TEL=0767-52-6431




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今朝の富士山
明け方は快晴、昨晩は星空もキレイでした
これから下降線になるようですけど…



4:23AM, May 05. 2012. @Fujinomiya-City


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サスガに冠雪は薄くなってきました


7:10AM, May 05. 2012. @Fujinomiya-City








う〜様
おはよーございます!
いつもいきなりガリッとやっちゃうんだけど、じっくりナメナメしながら喰うと美味いのかにゃ〜、ヘンタイかな?(´▽`*)アハハ
EIZO=NANAOの製品はデザインも優秀ですよね!
欲しいなあ〜って思うけどテが出なくてノ(´д`*) ショウルームは石川の本社を除いて仙台・銀座ガレリア・名古屋・大阪・福岡かあ…行ってみたいなあ。