守る伝統、攻める伝統…『ちくわ』from徳島

春になると神戸の友人たちから『いかなごくぎ煮』が送られてくる。言わずと知れた阪神瀬戸内の春の風物詩ではあるが、今年はどうしたものか記録的な不漁で信じられない程の高騰をしたらしい。一人は「あまりに高価なので今年は見送ることにしました」とご丁寧な詫びメールをよこした。もう一人は例年になく少量のそれを送ってくれたのでヨソモノのボクもかろうじてそうしたお楽しみに与ることができた。

どちらがいいわるいとここで断ずるわけではない。前者はたっぷりと味わってもらいたいが今年はムリなようで…と正直に気持ちを伝えてくれたことが嬉しいし、後者は例え少量でも…と春の味をわかちあってくれたことに感謝するのである。
そうこうしているうちに別の友人から徳島の『ちくわ』が送られてきた。旅先で美味しいものに巡りあい、それをいち早く届けてくれた心遣いがとても有り難いではないか。旅というものはジブンのお楽しみで精一杯になりなかなかそうしたヨユーはないものなのであって、エロおやぢも見習わなければならない生き方なのである。
さて到着後さっそくいただいてみた。ジツに美味いのである。こちらでは『ちくわ』と云えば豊橋なのであるが、使っている魚の種類が違うからなのか上品かつ豊潤な旨味、オマケにホンモノの竹に巻いた状態で焼き上げられていてヴィジュアル面でもひとつ上を行っている。送られてきたものは5種類の練り製品セットになっていてどれもエクセレントな美味しさだったけれど、その中でちょっと変わった二種類を今回ピックアップしてみた。

ひとつは『かつ天』と云って、要は円い“じゃこ天”にパン粉をつけて揚げたものなのである。最初は知らないのでどんなものなのかとそのまま食してみたが、な〜にピリッとスパイシーな風味がして大変に結構なお味なのよね。スグにヒラメいたのは(こいつはカツ丼にしたらめっちゃ美味いだろ〜な)なのである。しかもタマゴでとじないでストレートに味わう『ソースかつ丼』ならぬ『ソースかつ天丼』、思い立ったが吉日で翌日の弁当はそれでキマリなのだな。
ゴハンの上にザックリと切った『かつ天』を並べ持って行く…というちょ〜シンプルな弁当だ。フタを開けウスターソースをややベチャがけ気味にしてバックリ喰らうと至福の時が訪れた。美味いっ!サイコーじゃん!スパイシーさの隠し味はカレー粉かな、盛夏の食欲不振時でもこいつならモリモリ喰えそうだ。


FUJI PHOTO FILM  FUJINON 1.8/55  @SONY α7

そしてもう一つは薄く柔らかく揚げた『ごま天』なる商品。まるで油あげのようにしなやかで、今まで食したことのない食感とお味なのである。これもベースは“じゃこ天”のパティと一緒のようだけど黒ゴマがフィーチャーしてあるところがポイントで風味に華を添えている。
まるで甘煮油揚のようにうどんにトッピングしてみたけれど、これがまたスペシャルにイケている。じんわり溶け出す旨味と良質な揚げ油の香りがなんでもないうどんを三ツ星に昇華させるのよ。
『竹ちくわ』や『じゃこ天』そして『鯛ちくわ』といったものは伝統をしっかり守ったお味。対して『かつ天』と『ごま天』はアグレッシブに挑戦して攻める伝統…なかなかにスゴいじゃないか、このお店。まあ理屈はドッチでもいいな、あ〜美味しかった!ごちそうさま。


有限会社 谷ちくわ商店
http://www.tanishouten.co.jp/

徳島県小松島市横須町3-59
TEL=0885-32-0867 or 0120-0867-02





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カラーも咲き始めました
いづれケロ助のナワバリになるんでしょうな



Mamiya  AUTO mamiya/sekor 2/50  @SONY α7






元ルーさん
こんにちは!いつもたくさんのお題をありがとうございます。
今朝国営放送で函館五稜郭の桜を中継してました。美しい風景ですね…お天気がサエないようなのがちょっと残念ではありましたが。
豊橋って内陸じゃありませんよ (´▽`*)アハハ すぐ隣が蒲郡渥美半島の付け根で三河湾奥。昔から豊橋のチクワは東海道の名物、土産などでいただいて何度か食しましたが、サスガに伝統のひと品で美味しかったです。
SAABは9-3もいいですが900CDあたりのデザインがスキでした…