春は曙…お昼は『あさりラーメン』

春は曙。やうやう白くなりゆく山際、すこしあかりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる…枕草子の有名な一節である。あまり古文は得意でなかったエロおやぢもいちおー大学入試ではそうした文学作品のいくつかは勉強したのでこの程度なら憶えているのよね。
でも今はアタマの中は喰い物のことでいっぱいなのであって、春と云えば曙の美しさよりも貝類の美味しさを真っ先に思い浮かべてしまうのである。そう浅蜊(あさり)は俳句の季語にもなっているくらいで、だんだんと暖かくなり始めるこの時期が旬と呼ばれているのだな。
そして料理は酒蒸しやボンゴレビアンコもステキだけど、何といっても今やニッポン人の国民食となったラーメンにも大活躍を見せてくれるのだ。こいつが喰いたくてわざわざ袋入り生ラーメン・塩味ってやつを購入してストックしておき、大粒のいい浅蜊がテに入ったら即ジッコーできるように準備しておいたのさ、へへっスゴいだろ〜!


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そのまま喰えばソレナリな塩ラーメンも浅蜊やヤサイのダシでめっちゃ美味しくなるのよ。この時期は根深葱も甘みがあって香りが良く、シイタケや水菜の旨味と食感がまるで鍋物のように一杯の塩ラーメンを装飾する。
あ〜、なんて美味しいスープなんでしょ…いつまでも啜り続けていたくなる甘味な快楽。柚子の風味がユルみがちな全体像をピッと引き締め、去ってゆく冬ともうじきやってくる春を繋ぎ止めているようだ。
なんか今月中にもういちど食したい気もするなあ。




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