『メーテルバター』でいただくステーキ

おいおい、いい加減なコトバを使うもんじゃありませんよ、その『メーテルバター』ってのはいったい何なんだい…。もしかして“メートル・ドテル・バター”のことかね?

はいはい、確かに仰る通りでやんす。正式には“メートル・ドテル・バター”というのは確かなんですけどね、なんだか文字列も長いし響きもドタバタしていてニッポン人の文化風習に合わないと思いませんか?
そこでホテルやレストランの人々がそれを短縮して『メーテルバター』と呼んでいるわけなのですな、ええ所謂ギョーカイ用語ってやつです、はい。
歯並びの悪い結核ヲンナと組んでいるお笑いコンビ・針千本のK〇る〇なら「知らねえよ!銀河鉄道スリーナインじゃねえんだよ!」なんて逆ギレ風にコメントしそうですな。本人がそーゆー性格なのか、それとも単なる芸風として固めているのかは知らないけれど、平素からそういった下品で粗暴なコトバ使いのヒトが某国営放送の朝ドラなんぞでシリアスな役柄を演じているのには大いに違和感を覚えるし、コレもアレもアリなんてところは青少年の教育上好ましくないと思うんですけどねえ、如何なものでしょうか…って脱線ですよ、元へ。

その“メートル・ドテル・バター”ですけどね、先ずはバターをクリーム状に柔らかく練り、コンカッセしたエシャロットやパセリを加え、最後に塩コショウでお味を調えたトッピング調味料なのですな。テマヒマかかる上に管理も面倒なので今は超高級なホテルのレストランや専門店でないとお目にかかることはなくなってしまいましたね。ムカシはデパートの大食堂の食品サンプルにも乗っていた緑色の点々のついた円いバターみたいなやつ…アレですよ。
本来メートル・ドテルとは給仕長を指すのだけれど、何でこのバターにその名称が冠せられているのかは知らないのですよ、どなた様かご存知でしたら教えて下さいな。
見栄えの問題もあるしレストランなどでは上記のようにして作った『メーテルバター』をラップで包んで棒状にし、再び冷蔵庫で冷やし固めて保存します。オーダーが入るとそれを筒切すればあの円柱状のバターが出来上がるわけなのですな。カタチも美しく可愛らしいものですねえ。
あれ?オマエが作ったステーキにはそいつが乗ってないじゃん…ってねえ、お家で作って食す場合はそんな風に“見せる”必要はありませんからね、練って柔らかいままステーキにオンしちゃうんですよ、そして熱々のステーキの上ですぐに溶けてしまうからこんなザマになってしまってるんですねえ。でもツヤツヤしていて美味しそうでしょ?


YASHICA  AUTO YASHINON 1.4/50  @ SONY α7

穀物肥育の豪州産牛肩ロースですからね、和牛みたいにファットな風味なんてまるでありません。まああっさりさっぱりしていて美味しいとも言えますけど、そんな輸入牛肉の短所を見事に補ってくれるのがこの『メーテルバター』なのですよ。
わざとベリー・レアに焼いてその肉汁とマリアージュするバターの風味を楽しみたいものですな。因みにエシャロットだけでなくお好みでガーリックを加えてもオッケーです、ポークステーキにもバッチリですからね。




クリック↓↓↓で応援をお願いします






近所の空き地
すっかり枯野になっていますけど
朝陽が浮かび上がらせるススキの穂と真っ赤になった雑木
この土地、もうじきスーパーが造成されるってウワサなんだけどね



Nikon  AF-S NIKKOR 4.5-5.6/70-300 G  @ Nikon D300