■ ビーフシチュー
大きくカットされた牛スネ肉…これはもう煮込み料理しかありませんよね、前々から「そろそろビーフシチューなんてのもいいなあ」と思っていたエロおやぢは即カゴでるんるん帰宅するわけです。
ただこの料理の場合は喰いたいと思ったらスグにいただけるわけではなく、三日三晩くらいコトコトと煮込んではジックリと調味してやる必要があるのでして、買い求めた当日は下ごしらえのみ…というガマンを強いられるわけです。
牛スネ肉は腱や膜を丁寧に除去処理してあっても、どうしても硬い部分があるわけでして、こうして長時間加熱することによってタンパク質分解と繊維の分離が進み、あのトロけるように柔らかい料理となるのですな。
オカゲ様で順調に下ごしらえは終了し、いただく当日の午前中にはデミグラスソースを加えて塩コショウ…ビーフの旨味が存分に溶けだしたソースが完成するわけですが、あとはもう少しだけ煮詰めてやる必要があるのでしてね、逸るキモチを抑制するのが大変に難しいのです。
下煮段階で入れてある赤ワインや香辛料類がようやく落ち着きを取り戻し、ニクと共に静かな一体感が形成されたころが食べ時…あぁ、待ちに待ったビーフシチューであります。
今も昔も人々をその魅惑の香りとお味で惹き付けてきたビーフシチューです。ほろほろと崩れるようにクチの中でほぐれ、とろとろと滑らかな脂質そしてソースの旨味やスパイスの香りが混然一体となって膨らむ食感…幸福感のクライマックスですな、もう「美味い!」としか言いようがありません。
そのビーフシチューにいっそうの華を添えてくれたのが DOMAINE DE L'OSTAL のワインであります。知人がクリスマスのプレゼントに送ってくれたものでありますが、矢鱈な料理ではもったいないのでソレナリな食事の時に…と大切に保管しておいたものです。
雑味のない洗練されたお味、果実味や森の薫りなどひと通りのフラッシュがバランスよく照らし出される秀逸なひと品ですな、いや~素晴らしい。こんな素敵なお味のワインは久しぶりにいただきました。まさにこのビーフシチューのためにあったようなワインであります。
たかみさん
おぉ~よく芽キャベツに気が付かれましたね…
真冬が旬、しかも全国生産量の9割を静岡で生産している野菜です。ちょうど鮮度の良いものが店頭にありまして、早速使ってみた次第であります。
バター炒めやスープが美味しいわけですが、こうしてガロニにしても色カタチが可愛い!