■ ちょいとフライング
夕刻のテレビ情報は静岡市の久能地区で栽培収穫される「久能生姜」の出荷を扱っておりました。久能生姜ってナニ?ですよね…一般的には「谷中生姜」の名で通っていますか、あの細長くて柔らかな新生姜のハシリのやつです。
関東エリアでは「谷中…」ですが本県では「久能生姜」で県民は認知していると思います。本来は初夏のころ、だいたいはGW明けくらいから市場に登場してきますけれど、今は作物の出荷時期もムカシと違って前倒し傾向が強く季節感が希薄になっておりますな。

そんな「久能生姜」の初ものがスーパーの店頭に並べられておりまして、ちいとばかし高いかなあ…と思ったのですが、エイヤでカゴに入れてしまいました。ちょいとフライングだけどね、でもうっひっひ~、今夜はこいつと鯵の塩焼で一杯だぜ♪
旬には少し早い真鯵ですが、まあソコソコに脂ものっていて美味しくいただきました。それよりもやはり「久能生姜」ですな、こいつがやっぱりこの日のメインです。いくら鮮度が良いとは云えやはり青魚である真鯵にしっかりと対峙させるならば、この「久能生姜」をおいて他にはないでしょう。
ぽりぽりとした食感、飛び出してくるフレッシュな香り、拡がる爽やかな辛み…あぁ美味いじゃないか。味噌をちょいとつけて齧れば初夏の薫りがクチいっぱいに満たされます。

相棒は地元のお酒です。今年は徳川家康殿と本県がらみの某国営放送大河ドラマが続きますが、昨年の鎌倉殿もしっとり落ち着いたようでして関連商品もウケ狙いの流行りモノは駆逐され、こうしたマジメに作ったものが生き残っております。
いいお酒ですねえ、あのぉ出来ればワンカップじゃなくて四合瓶でいただきたいのですが。