自家製ツナ

自家製ツナ

まさかの缶詰までは作れないけれど

読者さんのブログ内容をパクるブログにインスパイアされて作ってみるシリーズです。ん~カッテにシリーズ化するなよ…って思いますけれど、生来が卑しい存在なのでガマン出来ないタチなんですね。チキンのジンジャーソテーに始まりだし巻玉子とヤリたい放題ですが、もうこれくらいにしておかないとお叱りを受けてしまいますね。

と言いつつ今回は『自家製ツナ』です。これも几帳面で真面目な読者さんの努力をヨコからかっさらってしまうと云う真に以てけしからん行為でありますが、その記事とは「自家製ツナのトマトソースパスタ」、う~ん恐れ入谷の鬼子母神でございます。まさかの缶詰までは作れないけれど、何でも手造り…頭の下がる思いであります。

生ビンナガ鮪のサク

件のブログ主殿はカツヲをお使いになられておりましたが、マネゴトのキライな不肖エロおやぢは高級ヅメカンに使われているビンナガ鮪(ホワイトツナ)のサクを購入してまいりました。マネゴトがキライ…ってオマエの生き様そのものがマネゴトだろが! うっ、図星ですねえ…まあその辺は触れないで下さいな。
で、相変わらずスーパーのパッケージには " びんちょうまぐろ " なんて表示がしてありましてね、もうハラが立つったらありゃしないわけです。炭じゃあるまいし、ビンチョウじゃなくてこのマグロはビンナガってのが正しい日本語なんだぜ、憶えておけいっ!って脱線です、元へ。

そのビンナガ鮪のサクをオリーブオイルでコトコト煮てやるわけです。近年流行のアヒージョと一緒ですね、ガーリックやスパイスそしてハーブを加え、そっとそっと加熱してやるとキッチンに素晴らしい香りが漂うわけです。決して強火にしてはいけませんよ、ビンナガの柔らかくジューシーな身肉がバサバサになってしまいますからね、そ~っとコトコト…大きさにもよりますが200gほどのサクならば20分程度で出来上がりです。

自家製ツナ   RICOH XR RIKENON 50mm F1.4  SONY α7

スキレットに盛り付け直し(最初からスキレットでもいいのですが、油ハネや魚の身肉を返すときにガスレンジを汚してしまう恐れがあるため)、付け合わせのガロニなどを共に盛合せてテーブルに出しましょうか。
そろりとナイフを入れるとハラリと崩れる身肉、しっとりクチ当たりのよい食感とビンナガの旨味が舌の上でトロけるように拡がります。そして優しく拡散してゆくスパイスやハーブの香り…あぁヅメカンとは一線を画するこの食味には完全にノックアウトされます。

自家製ツナ on トーステッドバゲット

面白半分で造ってみた自家製ツナですが、恐ろしいほどの美味しさにしばし無言となってしまいます。何かこう踏み込んではいけない領域に立ち入ってしまったような感覚、浅はかだったテメーの認識空間に恥ずかしさや無念さが思いっきり投げ込まれたような痛みも伴います。
トーストしたバゲットにオンして食せば、もうそこはヘヴンリイな世界。パスタはもちろんサラダや白ゴハンであろうとも、全ての食材を包み込んでしまうこの美味しさはグレイトとしか言いようがありません。
さて、困りました。この先はツナってものをどう捉えるべきか…安易なヅメカン卒業宣言も怖い気がするし。
 
 

 
 
 
 

ご近所散歩 January 23. 2024.


同じ科の植物なので間違えても仕方ないそうですが
ずっと「椿」だと思っていた花は「山茶花」でした…ごめんなさい
電柱とネットフェンスの間から顔を出し
イタズラっ子のような姿が可笑しくて

ご近所散歩 January 23. 2024. 顔出し山茶花   ASAHI OPT. PENTAX-110 24mm F2.8  SONY NEX-7