■ 鮭チャーハン
メインはほぼ輸入食材
世界自然遺産である知床のウトロという漁港に何軒かの親戚が住んでおります。鮭の定置網などを主体にした漁業を営んでおりまして、釧路に住んでいたころは何度か遊びに行きました。
その後当家は故郷の静岡に戻りましたが、大学生になってから再びそのウトロの親戚の家に大学の友人とお邪魔して何泊かを過ごしたことがありました。そんな中で、ウトロ漁協に勤務していた叔母さん(故人)が漁協の食堂で昼食をご馳走してくれたことがありまして、それが当時観光客にも大人気だったという『鮭チャーハン』なのでありました。
現在のように様々なチャーハンがある時代ではなく「ええっ⁈チャーハンに鮭?」みたいな違和感と驚きを以っていただいてみたものですが、なになにソレがめっちゃ美味いったらありゃしないわけです。いつもハラを空かせていた学生時代ですから、超大盛りにしてくれたその『鮭チャーハン』もペロッと平らげてしまった思い出があります。
今思えばもちろんその鮭は自分たちが漁獲したものでしょうけれど、キャベツもコーンも全て地元産の農作物を利用していたに違いありません。とってもナチュラルなのに奥深い味で強く印象に残っております。現在の自分ならばその『鮭チャーハン』のフォトを撮ったりするのでしょうけれど、当時は今から食べるフードの写真を撮るなんて人はあまりいませんでしたね。
そんな想い出のある『鮭チャーハン』、懐かしくなって時々作ってみたりします。
キャベツだけは地元産ですが、鮭はチリから、コーンはベトナムからの輸入品で、メイン食材はほぼ外国産です。まあ全て国内産あるいは北海道産にすることも可能ですが、コストが全く違いますよね。残念なことですが、平素の食卓はコレでガマンするしかありません。
ねえ、やっぱり鮭もコーンも北海道産が美味しいってことは判ってはいるんですけどね…。
■ 弥生の庭風景 雨中水仙乃図
前夜から降り続く雨
庭の水仙にも容赦なくその雨粒を落としてゆくのです
もうじき花はお終いなのにねえ
そんなにイジメなくたっていいじゃないか