■ 鯖の味噌煮
これから本格的な旬を迎える近海鯖
特にこのカップ麺が食べたかったというワケではなく、単純に廉売していたからです。ロシアによるウクライナへの侵略攻撃、covid-19 に起因する物流の停滞、中東で起きている醜い戦争...さまざまな要因が重なって小麦の輸入価格は高騰を続けております。食料自給率の問題に手を付けようとしないニッポンの政治家と官僚の無能さを嘆きつつ、今さらジタバタしても仕方のないことなのでこの値上げラッシュは受け入れざるを得ないわけですよ。
以前は1コ¥70~90ほどで購入出来たカップ麺はスーパーの通常販売価格が¥140前後にまでハネあがり家計を直撃しておりますが、この時の廉売のように¥98などというプライスが付与されていると、その内容やメーカーを問わずに飛びついてしまうわけですね。まあどうせたかがカップ麺、ハラが膨れりゃいいのよ、てなもんです。
そんなワケで某日の昼めしに「カップ麺で済ませちゃおうじゃないか…」てなことで、湯を注ごうとフタをめくり始めましたが、そこには「乃木坂46メッセージ付」なんてものが印刷されているではありませんか。こーゆーモノにはほとんど興味はありませんけれど、いざ食べる時になってフタを剥がしてみれば、そのウラには「おつかれんたん」「沢山食べてくださいね~」など他愛のないメッセージが印刷されておりまして、あぁ今どきの若者たちはこうしたものを集めては「コンプリートしたぜ♪」みたいなファン心理の満足を得ているのだなあ…などとぼんやり考えていたのです。
さて夕食は今から旬を迎える「秋鯖」を使ったお料理です。
夏前はパサパサした身肉でしたが、この時期は産卵に備えた荒食いによって豊かな脂肪を蓄えた鯖たちが各地で漁獲されていますね、ちょいと時期的には早いのですが、取り急ぎ旬の先取りをしてエラソにしようじゃないか、ってことですよ。
味噌煮の煮汁は特別なことはしておりませんが、やや甘めでコクと風味出しにお醤油を少量加えてあります。それより大切なことは、煮る前に鯖の切り身をいったん軽く焼いて皮と身をシメておく処理をすることです。
こうすることによってイヤな匂いや脂が溶け落ち、煮汁の旨味そのままの風味がスッキリ...しかもしっかりとしたコクを伴って食卓に登場してくれるわけです。あぁジツに美味い、ちょっとだけテマをかけておりますが、ほんの僅かなこの差が圧倒テキなお味の違いとなって食すヒトの舌を唸らせることになります。表面を焼いてありますから煮崩れせずに美しい姿を保っているところも佳し、霜月になって一層の脂のりとなった鯖が登場したら、また作ってみようと思っております。
■ 神無月の庭風景 ナガサキアゲハの蛹(さなぎ)
柚子の樹に付いていたナガサキアゲハ幼虫の動きが鈍ってきたなあ…と思ったら
上のフォトのように蛹になる準備を始めました
そしてその数日後にはしっかり外皮も硬くなって蛹らしい姿になりましたよ
F16ジェット戦闘機のキャノピーみたいなカタチをしてますね