■ サンマー麺
横浜発祥のあんかけ醤油ラーメン
こう寒くなってくると熱々のあんかけ麺をはふはふズルズルしたくなるものです。蕎麦やうどんの他にラーメンにもあんかけタイプはありますが、殊に関東地区で有名なのは横浜の『サンマー麺』というものですね。
戦後の横浜がその発祥の地と言われ、元はニク・モヤシ・ハクサイなどを中華あんで綴じたものを醤油スープのラーメンに載せたものを " まかない " として提供したのが始まりと言われているそうです。
よく「秋刀魚が載ったラーメンかと思った…」などと質の悪い冗談を聞きますが、そんなワケないでしょ。ノータリンの芸能人が言いそうな戯言ですし、それなら「サンマ麺」と呼ぶはずで、きちんと " マー " と伸ばしてあるわけですから別物だとスグに理解できるのがオトナってもんです。農林水産省のホームページではその名の由来と漢字について「生馬麺」と説明し " 新鮮でシャキシャキした素材を上に乗せた麵 " を意味するものだと解説しています(諸説あり)。なるほどね、ちゃんと戦後の食糧難だった時代背景も映し出されているのです。
さてそんな『サンマー麺』を横浜の製麺メーカー「丸紀」さんが製造したものを見つけたので早速作ってはRTS治療に励んでみました。
具材はお店によっていろいろ違いはありますが、独断と偏見および超個人テキ嗜好を織り交ぜてキクラゲ&モヤシたっぷりの中華あんにしました。
セットに入っている醤油スープとあんかけトロミのパウダーを規定量の水と共に炒めた具材に加え、ひと煮立ちさせればオッケーです。ラーメン丼に茹で上がった麺を入れ、その上からこのサンマーをダダっとかけてやれば完成、さあ熱々のうちにズズっといきましょう
あぁいいカンジですねえ…シャキシャキもやしとコリコリきくらげが白眉、トロミのついた醤油スープから麺を引っ張り出してズルズルすればもう天国です、温まります、幸福感マックスです。RTS治療は完璧なフィニッシュです。
これからの季節にはいいよねえ、こーゆータイプ。オーセンティックな中華そばと並行してこいつも楽しみたい。
■ ご近所ぷらぷら October 29. 2024.
夜が明けかかった曇天に淡い色彩を放つ野朝顔
よく見ると周囲にはヒメツルソバの侵攻を受けていて
昨年までの権勢にも安閑としてはいられない様子
まあどちらもそろそろお終いなんですけどね
近くの石積み擁壁にはその野朝顔がびっしり繁茂してはおりますが
つい先日までの暑さから急激な気温ドロップで
その花弁は次々に終焉を迎えては落下
まるで水路に流れる雨水のように散り落ちているのであります