■ 角切りステーキ丼
井川メンパで愉しむ和牛の悦楽
当家最寄りの山梨県系スーパー某OGでは、月イチくらいの頻度で " 鹿児島黒牛の半額セール " という太っ腹なことをやります。まあ元々が高価なのでそう毎度毎度と云うわけにはゆきませんが、それでもボンビには福音のイベントなので時々は利用しています。
ただし半額という商売にはカラクリもありまして、バラ肉・カルビやサーロインそしてヒレなどの人気部位が少なく、その中心はモモ肉なのですな。ええ、この部位は加熱し過ぎると硬くなる傾向が強く一般的にはイマイチと言われますが、な~に調理方法にによってはけっこーイケるものにもなりますから、ウデに覚えのあるエロおやぢと致しましては勝負に出るわけですよ。
ステーキをいただく器には「井川メンパ」を用います。鰻重などに使う重箱を用いても宜しいのですが、この円形のわっぱが大きさ的に丁度いいからです。
「井川メンパ」とは静岡市の北部に位置する井川地区に昔から伝わり、県の伝統工芸品にも指定されている " 曲げわっぱ " のことで、表面には漆が厚く塗装されていて非常に丈夫な造りになっています。山で猟をするマタギの方々が昔から愛用している携帯食器ですね。軽量で使いやすいのでシゴトの手弁当にもよく利用しておりましたが、このところ出番がなく食器棚でのスタンバイが続いていたものです。
焼き過ぎないように慎重に加熱し、フィニッシュは " エバラ黄金の味 焼肉のたれ 甘口 " でキマリです。フライパンの余熱でジャジャっと絡め、取り出したら手早く角切りにし「井川メンパ」によそったゴハンにタタッと乗せてお終いです。
あぁ柔らかくて美味いじゃないか。やっぱり和牛だよね…豊潤な甘みと香りが他を寄せ付けない存在として圧倒テキなステータスを誇っております、いや~参ったなあ、本当に美味しい。
そしてゴハンの温度と旨味をしっかりキープし湿度を適度に保ってくれる「井川メンパ」の機能性も素晴らしいのですよ、これだからヤメられないんですよね。
ひとつ残念なことは、この「井川メンパ」の職人さんだった海野氏が数年前にお亡くなりになられまして、もう同じものが入手不可能になってしまったことです。後継者はおられませんでしたが、別の職人さんんがその技術を引き継いで伝統の灯を消さないように努力されているようですから、そのうちにまた出かけて行っては拝見して来ようと思っております。
■ 霜月の庭風景 アネモネの選手交代
先に咲いたアネモネさんは時が来ると素早くその花弁を落とし後進にその席を譲ります
いわゆる花道を用意してくれるわけですね
そんな選手交代を円滑に行う習慣は
能力の欠如した某政治家も見習うべきかと思いますが
■ 富嶽秋景
日没直前の富嶽
大気も澄んで赤く沈んでゆく
初冠雪は待ち遠しいけれど
未だ夏の名残りが消えない南西麓
4:36pm, November 03. 2024. @Fujinomiya-City