残暑がぶり返しているとは言え、朝晩の風は秋の香りを運んでいる。
セミの声から虫の音に変わり夜の戸外は落ち着きを取り戻し始めた。
年間を通じて食すとはいえ、サスガに盛夏には避けていた「とんしゃぶ」もそろそろ恋しくなって来るからフシギだ。
材料は最小限。豆腐、細葱、えのき茸、水菜…そしてどうしても外せないものが一つある。
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それはゴボウなのである。
ヒモ状に薄くスライスし、流水でよく晒す。
豚肉とのパートナーシップは強固である。
コレなくしての「とんしゃぶ」ジッコーは当家ではあり得ない。
新ゴボウの出た折などは、それ食べたさに豚しゃぶをする程だ。
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もう一品加えるとすれば「くずきり」か「うどん」だろうか。
ご予算テキに厳しき場合は肉の量を少なくし、うどんでオナカいっぱいという手段は常套句。
ジツは昨晩もそのテを使って歳出削減に成功している。
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ラ・クロワ・サン・ピエール
ACボルドー2005 白・ED
このところ白ワインづいている。たまたま料理に見合うワインを選ぶとこういうコトになってしまったのだから仕方もあるまい。
この白は淡い色調でいかにも辛口といったイデタチだが、見事にその通りで、若干の渋みが残る後味が舌の堕落を引き締める。
アンズのような甘い香りにミント系のスパイシーさも加わり、明確な印象のワインである。
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