スタミナ補助型『焼肉丼』

スーパーでいい豚バラ肉を見つけた。しゃぶしゃぶにも出来るようなビミョーな厚みだったので、濃い目のタレでサッと焼きドンブリで喰ってしまうか…と思うとクチの中に唾液が溢れてきた。


帰宅して冷蔵庫の中のヤサイを確認するとなかなかに冷や汗ものだった。ニラと人参はほんの少し残っているだけで危ういところだったのだ。充分な量が確保されていたのはタマネギだけで、思い込みとは恐ろしいものだなぁとハンセーするとともに半分ナサケナイ気持にもなる。
ナゼいつも出かける前に確認しておかないのか…とは思うのだが、シゴトをバタバタ終わらせてはアセアセと家を出るコトが多いのでなかなかそんなヨユーはないのね。
“スタミナ焼肉丼”と謳うからにはニンニクやニラをたっぷり入れてはヤル気・体力共に高揚させなければならないのは解っている。しかしナイものはナイのであって、その分タレに工夫をして補ってやればよいのである。タマネギは具としても使うが、ニンニクと一緒にスリおろしてタレに加え少し煮詰めてやると旨みが増していいカンジになる。ちょっと刺激も欲しいのでブラックペッパーの粗挽きや鷹の爪なんぞも入れて暑さに対抗する武器にしてやった。
肉がは薄くサッと焼き上げてタレを絡めてやらないと硬くなってしまうので、フライパンへの投入前には野菜類の下準備が必要となる。
タマネギと人参は瞬間湯通しザルあげ、ニラの太い部分は半割にして火が通りやすくしてやる。ニクに半分火が通ったところに野菜を投入し、素早く炒めてスバヤくタレを入れジュウッと絡めて、ニラの青く柔らかな先の部分だけを最後に投入し素早くかき混ぜ、ゴハンを入れておいたドンブリにまたスバヤく盛りつけ素早く卵黄を落として完成なのである。とにかく何でもスバヤくしなければならないので忙しいのだ。
そしてワッシワッシアグアグと素早くかき込み、ビールを飲むのも忘れてその至福を味わっていると夕食はスバヤく終わってしまっていたのであった。







部長、お疲れサマっす!
ちょっとアセ臭くありませんか?
おカオも濃い目だし、営業先でネクタイ緩めるのもマナー違反かと…
それに商品の塩昆布をつまみ食いするのはやめてもらえませんかねぇ
クチビルにシワができちゃってますよぉ