(96)桜のお話・その1 四季物語『春のときめき塩焼そば』


ちょっと変わったガイジン演歌歌手の起用でCMもグッとメを惹く新製品だが、内容もかなり気合の入ったモノになっているようだ。
“四季物語”と完全にシリーズ化をベースにしたその第一弾は桜の開花時期にピタリと照準を合わせてリリースする“春のときめき”というキャッチで、焼そば・うどん・ラーメンと三種類が登場したのだ。ソレも「フンイキだけちょいと拝借させていただきました…」みたいな付け焼刃商品ではなく、ホンモノの桜海老をフィーチャーした東洋水産渾身の季節限定製品である。


焼そば大将としては放ってはおけない『春のときめき塩焼そば』を先ず食してみる。
開封すると中からは4つの小袋が出てきた。粉末調味料に液体塩ソース、フリーズドライのキャベツに乾燥桜海老…う〜む、コレは期待できそうだ。
ウェブやテレビのCMからは(果して本物の桜海老が使ってあるのか…)と内心懐疑テキな見方をしていたが、ほっほぉ〜♪コレは確かに間違いなく桜海老なのである。なんでもない乾燥小海老を紅く染めてあったり、もっとヒドい例ではオキアミが使用されていたりと消費者を小馬鹿にした製品が過去にはよく存在したが、昨今は駿河湾特産の桜海老もグルメ番組ですっかり有名になってしまい、実際に由比あたりの漁港でソレを食べたコトのあるヒトも増えたのでそうそうは騙せはしなくなってきた。
もちろん桜海老独特の濃厚な風味は他の種類の海老とは全くステージの違うハナシなので、一度でもソレを食してみればもう忘れられないくらい強く印象に残るのである。
この焼そばはサスガに“俺の塩”など評価の高いカップ焼そばを提供しているマルちゃんならではの美味しさで、塩味のカップ焼そばとしてはかなりレベルの高いお味だ。桜海老にはちょっとウルサい静岡県人としては添付されている乾燥桜海老の風味・品質や食感に不満もなくもないが、ヨユーでオッケーであるコトには違いないだろう。


さて、ほぼ同時に入手したカップ麺二種もお試ししてみようではないか。
とはいっても一度にはムリなので順番に…ということになるワケで、しばらく食していないウドンの方から先にテをつけることにした。
ソレにしてもこのデザインは従来のカップ麺の常識を覆すようなアイデアと色彩使いで、ナカナカに感心してしまうのだな。タテ型ではあるもののテーパーを小さくして安定感や安心感を持たせているし、この三種が売り場の棚にズラリと並んだ時の注目度は他の食品を圧倒する色相と明度のコントラストが有利に働くだろう。


うどんは流行りのコシの強い太麺に逆行した仕様で、やや細く柔らかでツルツルとのど越しの良いタイプ、いわば稲庭うどんに近い印象だ。近年胃腸の消化能力にギモンが生じ始めたボクには都合のよい麺なのでコレだけでも好感度は高い。
ヤケに淡い色のダシつゆだと思ったのは鯛やアサリを用い昆布だし系でキメてくれた関西風のツユで、まるでお吸い物を思わせる上品な味わいはとてもカップうどんとは俄かに信じられないような美味さがある。
CMのイメージ写真ほど数は入っていないがコチラにもホンモノの桜海老が奢られていて、コレがまたいいお味を一層加えているのね。焼そばのトッピング用に使われていたものはちょっとアヤシげな加工がされていたが、コチラはピュアなものであるとスグに判る。
美味い♪


二日続けてこのシリーズを食したので、なんとなくラーメンは日を空けて食してみようと思っている。
この分で行くとラーメンもかなり美味しいに違いないだろうし、中身の具材もちょっと変わった仕様になっているらしく楽しみなのである。
パッケージには次に発売予定の『夏のときめき…』が既に紹介されていて消費者の期待をアオっているようだ。いや〜マルちゃんの本気を感じるなぁ…




東洋水産 四季物語ブランドサイト

http://www.shiki-monogatari.jp/






富士宮焼そばを塩味にして桜海老…う〜んイケないアイデアかも♪ ポチッと応援してね…





今朝の富士山
気温6℃、今日もいいお花見日和になりそうです



5:45AM, April 04. 2010. @Fujinomiya-City
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