静岡県富士宮『水かけ菜』

ヨソの土地ではあまり栽培されていないようで『水かけ菜』といえば静岡県御殿場市小山町の特産品として名高い。ボクもてっきりそう思っていたのだが、なんと地元の富士宮でもかなりな生産量があることが判った。
かなりな…と曖昧な表現をしているのはJAにそのデータがないのに加え、地元の小学校での栽培収穫もあっていったいドレだけの漬物が出荷されているのか掴み切れていないのだ。おまけに収穫時期は春の短い期間にしかないし、販売ルートもJA系に限られているので一般のヒトが目にする機会が少ない…というナカナカに珍品な漬物なのである。

この漬物を知ったのは家庭教師のアルバイトで御殿場に行ったときに、そのご家庭で食事を供され食卓にのっていたのが『水かけ菜』だった。当時北海道からコチラにやってきたばかりだったボクは野沢菜漬すら知らない若造なのであったが、この漬物の美味しさは格別な感動を与えてくれた。以来春この時期になると水かけ菜の漬物が食べたくなってムズムズしてくるのである。
ところがその御殿場や小山の生産品もやはり限られたエリアでしか販売されていないので思うようにはならずしばらくご無沙汰なのであった。調べると最後に食したのは2009年の早春で道の駅・富士吉田で購入してきたものだった。
先日某国営放送で市内の小学校での収穫風景を報じていたので(もしや…)と思い農民市場に行くと案の定その漬物は並んでいたのよ、やれやれひと安心である。早速食してみたが、ややピリッとした風味や心地よく歯に響く食感は変らず満足なのであった。
ちょっと待って下さい奥さん、ソレだけではないんです!単にそのお味などが良いだけでなく水かけ菜には驚きの栄養価とパワーがあるのです!などと書くとまるでヒマ主婦向けのバラエティー番組かテレビ通販のサプリメントみたいで憚られるのだが、実際「食品成分表」で調べるとカルシウムやビタミンCはホウレン草の倍の量が含まれているし、鉄分・食物繊維も豊富で女性にはうってつけの食品であることが解る。

そして最も注目すべきなのは「葉酸」と呼ばれる栄養成分(食品成分表には分類記載されていない)が多くの野菜の中でもトップクラスで含まれていることである。「葉酸」はビタミンBの一種で水溶性ビタミンに分類される生理活性物質、造血作用に関与しているとの研究結果が発表されていて女性だけでなくカラダのトラブルが多くなってきたオッサンにも有効な成分なのであった。う〜む、このところナゼかこのテの漬物を喰いたくてシカタがなかったのはカラダが自然に要求していたのかも知れない…とミョ〜な納得をしているエロおやぢである。
そういえば今回の震災で困窮した生活を強いられている被災者の方々には、取り急ぎの食料補給が行き渡ったアトにキチンとした栄養管理も必要になってくるだろう。今はカロリーさえあれば済むかもしれないが、長期間の耐乏生活の中では心的ストレス解消の必要性と共にカラダの機能を正しく保つための栄養バランスがモノをいってくるからだ。
様々な面でのバックアップが必要な復興だが、忘れられがちな“食事の重要性”をぜひ関係機関には認識していただきたい。そのためにも長期的な義援金の準備が我々の責務なのである。



東北地方太平洋沖地震義援金
あなたが今スグできること…
http://volunteer.yahoo.co.jp/disaster/list/0047.html


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今朝の富士山
相変わらず強いカスミ…



6:08AM, March 29. 2011. @Fujinomiya-City









がんたさん
こんばんわ!
おや「あざみ菜」なんて初耳ですねえ… で、調べても出てきませんねえ(笑) いや、丹波青垣の名産漬物としては見つかりましたが、その栽培されている様子とか何科の植物で何のナカマとか、もう全く得体の知れない菜っ葉ですな(´▽`*)アハハ
でも評判はいいみたいですね、食べてみたいなあ… (lll゜ω゜)ハッ!!!そうだ! 今度「水かけ菜の漬物」と「あざみ菜の漬物」を1Pづつ交換しませんか?
ローカル&マイナー同志仲よくしませう\(≧▽≦)丿