おっきーでゃーこんの料理 其の弐 『大根と油揚の煮物』

サラダだけで終わるワケはないのだな、大量消費の常套手段として“煮物”にテをつけるのは当然の流れなのである。
使ったのは三分の一本程度だった大根のサラダは少々作り過ぎて冷蔵庫でのスタンバイを余儀なくされてはいるが、残りの三分の二…といっても2kg近くあるのでそのまた半分を煮物にまわす。
若干強めの甘辛に味付けして油揚げなんぞも一緒に煮てやれば朝食や弁当のオカズには申し分のないものになるものだし、それにちょっとインゲンなど添えてみると一杯の肴のプロローグにもふさわしいひと品、日が経つにつれ味わい深くなってゆく変化も楽しい。

こうしてこっくりとダシがシミ込んだ大根は葵御紋テキ問答無用さがあるものだが、面白かったのは作ったその日に食した大根煮である。
表面は濃く甘い醤油ダシで黄金色になっているのに箸で割ると中は白に近いグレイの大根の身が湯気をたててその香りと旨味を放散することなのであって、ちょうど薄味のおでんのようなカンジがやや硬さの残る身肉の舌触りや歯応えとのミスマッチが違和感とは違う刺激で愉快なキモチにさせてくれる。
そうか…おでんみたいに和カラシをチョビしてもいいかな。


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